>>395
シルヴィー・ジョドー『シオラン―あるいは最後の人間』
ハンス・ヨナス『グノーシスの宗教』
この二冊を必ず読んで欲しい
貴女が陥っている苦能の分析と解決策が載っていると思うので

執筆を志す人間は大体グノーシス主義を発症して、世界から遺棄されたような
孤独の中でニヒリズムに陥ってしまうのです
まさか自分の苦能グノーシス主義と関係ないと思うんだけど、真面目に文学やるような人間は必ず
自分の作品の反作用によって、極度の孤独感とか文学以外の領域で一切の悦びを感じられなったり
とか、文学で成功しなければ自分の人生は意味がなくなってしまうとか、
自分自身の作品が世に出なければ世界が壊れてしまうとか、
全部グノーシス主義的な思考パターンなんです

西洋の文学、哲学を学んでいる内にグノーシス主義の思考パターンが身についてしまうのです
ある虚無感や苦能に悩んでいたら読んで見て欲しい
自分も過去に苦しみましたし、メカニズムを認識したからと言って完治するわけではないのですが、
ある種の情熱が一線を越えるとニヒリズムや虚無感や破滅願望に変化して、
主体を蝕み始める、ということを知っているとある程度、対処できると思います

あと、デリダの『死を与える』も、自分が天命だと思っている物事が、
あらゆる社会の制約や規範を越えた命令的性質によって主体を拘束する、という
今の貴方の思考パターンを哲学的に読み解いた著書も参考になると思います

作家志望を続けるにしても諦めるにしても、貴方はかなり深い次元まで
孤独が深まっているようですから、ある程度深い知識を習得しないと、
自分自身の虚無の文筆によって危険に陥る危険性があります
くれぐれも御身大切に