>>47
>他の何より貴重な「時間」を払うに堪えるものを探しています。
>そのためのラベルこそが、「目新しさ」「話題性」「権威」「実績」などの
>要素だと考えています。

わたしもその通りだと思います
新人賞とは、正しく「権威」「実績」であり
その上で帯に「目新しさ」「話題性」を散りばめ
読書する欲望を煽り、購買意欲へと繋げてきたはずなのです
が、新人賞自体が今や「権威」でも「実績」でもなくなりつつある
というのが悲しい現実なのではないでしょうか
昔はマスコミでも今よりも大きく取りあげましたし
大衆も今よりも注目していたように思います
何故そうなったのか、色々な要因があるでしょうが
読書離れを最大の要因に挙げているのが今の出版社の見解のようです
一読者に立ち返ってみると、わたしは今でも本は読んでいますし
小説も読んでいます。しかし、小説はほとんどが昔のものです
新人賞と文学賞に何度となく裏切られてきたからです。購買意欲を削がれたのです
漫画の世界の進化は目を見張るものがあります
漆原有紀「蟲師」などは文学的作品で、独自の世界観を持っており
読者の感覚的な想像を限りなく飛翔させるものです
正直なところ、新人賞の作品を読むのだったら、わたしは「蟲師」を選びます
つまり、本来の文学ファンを漫画によって侵食されつつあるのが現状だと思います
何度となく新人賞が読者を裏切れば、「権威」でも「実績」でもなくなります
論より証拠、新人賞を受賞した小説の売れ行きは芳しくはありません
いや、新人賞だけではなく、他の大きな文学賞でもそうした傾向にあります
芥川賞と直木賞だけが、辛うじて読書欲と
購買力に繋がっている現状のような気がします
例えばですよ、わたしの作品を「新人賞に反旗を翻した男」とでも
帯にでかでかと掲げれば、新人賞を受賞した作品よりも注目されるかもしれません
新人賞に裏切られた読者の購買意欲をそそるように思えるのです
こうなると、ほとんど喜劇しかありません