大江健三郎が現代の文学賞に応募したら受賞できる?
別に大江アンチとかじゃなくてさ、最近の新人文学賞の受賞作品の文章って、
易化しすぎじゃないか?
ストーリーとか内容とかじゃなくて地の文章がさ。
すかすかっていうか、誰でも書けそうっていうか。
大江みたいな、半ば悪文とまで言われそうなほどの(私は悪文だと思ってるw)込み入った文章では、
もう文学賞は取れないんだろうか? なんで糞スレたてんの?
単発質問のスレに行けばいいはなしじゃん。 スレタイしか読んでないだろ。
私は文学賞全体の傾向について世人に問うにあたって、
最近の受賞傾向の対局として大江健三郎という固有名詞を出したんだよ。
レスありがとう!
平野は思ったけど、あれ確か投稿によるデビューなんだよね。
Wiki確認したら詳しく書いてあるけど、
>『新潮』編集部に自分の思いを綴った16枚の手紙を送
ったんだそうな。ちょっと真似出来んわな……。 ウィキハ所詮ウィキ
平野はコネだよ。先に推薦状ありきの手紙だよ。 デビュー当時の大江の作品、
すっきりして読みやすいと俺は思う。
彼が若い感性に立ち戻って
また文学賞に応募しても、作家になるだろうし、また芥川賞とると思うけど。
悪文っつったって、ちゃんとクリアに書ける前提で、
いろいろ試してみてたみたいだしさ。
ピカソみたいな感じじゃない?
新人のうちは、あんまり文法的挑戦はしないのが無難だし、
最近の読者の活字離れを考えれば、読みやすさ重視の文体が
増えるのはいたしかたなしかな、と。 条件を詳しく指定してくれないと考えられないが
あんまりパラレルワールドが入るとますます訳がわからないんで
今の大江が正体を偽り同い年でどこにでもいるおじいちゃんとして
新人賞に応募して寿命がくるまでに受賞できるかを考えてみる
無理な公算の方が大きいと思う
これ凄い実力あるけど大江健三郎のコピーじゃん、ってなるのでは?
村上春樹の物まねはそれだけではねられるっていうくらいだし すまん、スレタイだけ見ておりました…
俺はいけると思うよ!他の要素もしっかりしてればね レスありがとうありがとう。
>>6
コネかー。どっちにしても参考にはならないね。
デビューしたのもなんだかんだで10年以上前だし……。
>>7
>デビュー当時の大江の作品、すっきりして読みやすい
そうなんだ、自分で言いだしといてなんだけど、
有名どころしか読んでないからなー。「万延元年〜」のイメージが強い。
ちょっと「死者の奢り・飼育」を掘り出してきて読んでみたけど、
なかなかイケるね。やっぱり突き抜けた才能がある人だとは思う。
まあただ、自分が言いたいのは大江のような才覚を今の文壇、
ひいては新人賞が受け止めるだけの器量があるか、ってことなんだよね。
創作文芸板だからこその、書く側が読む側(それも単なる読者ではなく選考を行う人)を、
どこまで信頼していいのかって話、また、持って回った難解な言い回しってやつが、
或いは許容されるのか、或いは許容されないのかって話がしたいのよ。
そういう意味では最後に加えてくれた三行は参考になります。
やっぱそうだよね。自分の美感と読みやすさ、天秤にかけなきゃならんか……。
いやー真摯なレスが沢山貰えて嬉しいよ!
この板は初心者なもんで、他のスレ見てコエーってなっちゃってたから。
>>8
条件というか、ようは大江レベルに難解な言い回しを多用する作家が、
今の新人賞の傾向として、通用するのかって話。大江はあくまで一例ね。
批評家含めりゃ小林でも柄谷でもいい。ただ、小説家で分かりやすい例っていったら、
一番は大江かな、と。そーゆーこと。
>>9
えー、もしかして2の人!?
いやいやこっちこそツンケンしたレスしちゃってごめんね。
イケるかなー、イケたら良いよね。
あなたが考える「他の要素」ってのも聞いてみたいかも!
>>10
新人賞に応募するのに文法の個性で勝負するのは、
意図してそうしているのか、あるいは正しい文法を使えないのか
選考側には分からないという点で、リスクが高すぎる。
ぐしゃぐしゃと長い修飾が何重にも連なるようなのも、
分かりやすくすっきり書くスキルがないと受け取られる可能性がある。
去年の文藝賞なんかは句読点抜きの奇抜さが目立つけど、
灰が降ってきたことで人間の同一性保持が困難になり
主人公の意識が複数のパラレルワールドをまたいで錯綜する
という状況設定と、その中での恐怖を理屈でなく感覚的に描けたことにこそ本当の個性があった。
(ちなみに、その受賞者は文藝賞スレで精子というあだ名がつけられている・笑)
とにかく新人賞に通って、その後しばらく実績積んで、
そのあと文体に関する挑戦をするのがいいんじゃないかな?
お互い、そんな高みに辿りつけるといいな……遥かに遠いけどな >>12
文法の個性で勝負するってのは、いまいちピンとこないかな。
これの理由を語るためには、
まず私のポジションについて言及しなければならないかな。
本当はもっと一般的・普遍的な議論をしたいから、
敢えて言及は避けていたんだけど……。
私は、三島のような美文を目指しているのに、
つい(悪い方向で)大江っぽくなってしまうんだよね。
これは自分でそう思ってるんじゃなくて、
初めてまともに書いた小説の一節を読書家の友人に読んでもらったところ、
「大江みたいで難解すぎ」と、
否定的なニュアンスで大江の名前を出された感じ。
そんで、話を戻すと、文法の個性で勝負するってのとは、
前提からちょっと違うよね。
美文を目指すからには、自身の持てる文法を最大限に駆使してこそだから。
ただ、美文の基準が三島ということになると、
どうしても運用される文法は難解になる。でも、
難解な文法であることと、正しい文法であることは、
必ずしも矛盾はしないはずだと思う(もちろん理想として目指す究極形ではあるけれど)
どうかな?
>ぐしゃぐしゃと〜
これも、やっぱり使い分けることで分かりやすさの提示との、
両立を図ることはできると思う。
でも、あなたが言及した"新人賞に通る作品、通らない作品"というものの要素のおかげで、
新人賞に向き合うにあたってとるべき態度というのは理解することが出来た。
ようは、選考する側は、長く小説家として活躍できる人材、
並びに、これを立証するような作品を求めているってことだよね。
基本的なところであるはずなのに、ちゃんと理解できてなかった、
ありがとう。
>お互い、そんな高みに〜
うん、お互い頑張ろう! 三島だって人によって悪文だし。
1の文章が大江的ってのも一人だけの評価だよね。
まずは原稿用紙一枚くらいで、チミの文章をはってもいいんじゃね?
そのほうが盛り上がるし。 俺も読みたいなあ、1の文章。
このスレはいい流れになってるから、
ボロクソ言われて「はい、おしまい」にはならんと思うぞ。
俺は最近、読者の意識の流れを気にするようになった。
日本語を母語としない外国人のために書くんじゃないから、
文法的な分かりやすさより、そっちの方が大事だな、と。
基本を押さえた上でね。
文法的に多少ごちゃごちゃしても、読者の中に想起される印象が
スムーズに流れていくなら、一般の読者にとって読みづらいことはないと思う。
逆に文法的明確さに優れていても、
読者の意識が振り回されるうような文章は、とても読みづらいものとなる。
そんなことも含めて感想いうから、
ちょっと文章公開してみてよ。 余裕。デビューした頃のわかりやすい文章で書けばいいんだし
(最近は比較的シンプルな文体に戻ってる)、
ファンタジー色もそれほど強くないし、時代を反映したその作風は芥川賞向きだし、狙えるレベル
下読みと選考委員に見る目があって
送る出版社と文学賞さえ間違えなければ、ノーベル文学賞は無理でも、
数いる作家の一人になるくらい楽勝だろ、オーケンなら >>15
>>16
分かった……。ちょっと書いて来る!
>>17
余裕かー。
でもやっぱ、シンプルな文体を意識しなきゃいけない、というか、
大江のやりたい放題の文章では受賞は難しいってことなのかな。
それこそ、現代の新人賞の下読みと選考委員に見る目はあるのか、
ってことなんだよね、ようするに問いたいのは。 >すかすかっていうか、誰でも書けそうっていうか。
本気で誰でも書けそうだと思うのなら、そういうの書いて送ってみればいいじゃないか。 ほぼ同じ内容の繰り返しになるが、
大江のような非凡な才覚であっても、
若いころはクリアな文体で勝負していたんだ。
それに、大江も三島も文学賞でデビューした才能ではない。
素人ながら非凡な才覚を文壇の先輩に拾われたわけだろ。
9割以上の作品が自己満足の作文に過ぎない中から
わずかな本物を探さなければならない現代の文学賞において、
正当な文章を書けるのか危ぶまれるような
回りくどい文章の作品を送るなんて、無茶だろ。
ちなみに君は高学歴? 旧帝大系の文学部とかでないなら、
頭がいいから難解な文章を書くのではなく、
まともな文章を書けない馬鹿と思われるだろう。
1ページ読み終わる前にさ。
他人に見せるものなんだ。自作を客観的に見るためには、
自分の意図なんて半分も伝わらないんだというくらいの意識を持って
己に厳しく臨まなければならないと思うぞ。