デビュー当時の大江の作品、
すっきりして読みやすいと俺は思う。
彼が若い感性に立ち戻って
また文学賞に応募しても、作家になるだろうし、また芥川賞とると思うけど。
悪文っつったって、ちゃんとクリアに書ける前提で、
いろいろ試してみてたみたいだしさ。
ピカソみたいな感じじゃない?

新人のうちは、あんまり文法的挑戦はしないのが無難だし、
最近の読者の活字離れを考えれば、読みやすさ重視の文体が
増えるのはいたしかたなしかな、と。