素人の小説
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もしよろしければ、批評などお願いします。
今回書いてくのは、学生である私が書いた厨二の入ったファンタジーです。
友達はまあまあ面白いといってくれたので自信はあると思います ごおおお!
蛇頭の一体の口内に形成された発火器官から、紅蓮の火球が出現した。彼女を確実に焼き尽くすつもりなのだ。
「これはプラズマ火球・・・・ならば!」
必死で策を巡らすエナ
「クリンゲ!!!」
エナの手甲の側面から輝く刃が出現した。
しゅらん!高周波で振動する刃がヒドラの顎を切り裂いた。解き放たれるエナ。
しかし時は遅かった。どおん!ヒドラの口から発射された火球が、エナに炸裂する。
だが見よ、見よ!火球は彼女のかざした手甲の掌底に阻まれると、その炎を蒼黒い氷に覆われていく!
ぶぅぅうん!エナのその手が冷たく光る。
「そんな炎で私の氷は溶かせない! シュバルツァイス・ファウスト!!!」
プラズマジェットが唸りを上げた。
蛇頭の束を蹴散らしたエナが、マーズ・ヒドラの図太い胴に、魔氷の拳を叩きこんだ!
「きしゅああああああ〜〜〜〜〜」
内側から黒炎を噴き上げ、凍りついてゆく怪物。
「絶・対・零・度!!!」
ぐじゃあああああ!マーズ・ヒドラの体は内部から破裂し、その巨体は粉々に砕けて四散した。
だが、ヒドラの残骸を一顧だにせず、空を睨むエナ。
「マーベラス!こんなペットで私の相手がつとまるか!船から降りて、いざむきあえ!」
憤怒の宇宙海賊に、エナが凛然と言い放った。 仕事はうまくなくてはもいいし あるいは能率本の通りにしなくたってイイ
これだけは守って・そして・忘れてしまわないで
偉そにしちゃいけない orz
・・・大変な失礼を致した。
スレ主どのすまぬ。
あんまり話が進まないから、イライラしてつい荒らしてしまったのじゃ。
もう消えるから、こちらに戻られよ。 本物は更新遅すぎるし1レスの文章量も少なすぎてイライラしかしないし
内容も薄っぺらいくせにやたら寒痛いこと書きたがるから消えていいよ
偽者の書く文の方がまだおもしろい よっしゃあああ粛清完了。優雅先生いつでも出ておいで。 スレ主どのは元気そうだから、やっぱここに続き書いちゃえ。
オーバーコートをたなびかせ、碧眼に闘志を燃やした黒髭マーベラス。
年の頃四十に手のとどく、豪放、無頼の海賊だ。
たん!彼が『オーディン』の甲板を蹴り、校庭めがけて身を投げた。
落下してくる海賊を、鋭く射抜くはエナの灼眼。
しゅしゅ!
エナは脇差に手を添えるなり、燃える眼でマーベラスの軌道を見定め、小刀を投げ打った!
空中で制動の利かぬマーベラスめがけ、エナの小刀が吸われるように飛んでくる!
だがなぜだ?彼女の飛剣に気付くなり、海賊の体は、慣性の法則を無視して地面めざしてビュンと急加速。
小刀は虚しく空を舞った。
ばさり!
みろ。自衛隊の落下傘降下でも用いられる、五接地回転法にて校庭に降り立ったマーベラスは全くの無傷。
「エナぁ、どうあっても譲る気は無いか。ならばギンガとミズキを殺めた由、剣にて訊こう!」
マーベラスが『鰐斬五ッ胴』をガッキと担ぐ。身の丈ほどもある半月刀だ。
「よかろうマーベラス、私は炎で応えよう!」
エナの両手が黒炎を滾らせた。 もはや話が独立してる。
これで名前さえパクってなきゃいけるよ。 荒らしている方々。どうぞ荒らして下さい。当分更新しませんから。 ぐぐぐぐぐ
『鰐斬五ッ胴』を担ぐなり、海賊は己が半身を右に捻じった。
だ!
渾身の溜めで剣力を蓄えたマーベラスが、その身を左に踊らせた。
必殺の気概でがエナに打ちかかる荒武者!
海賊剣『鱶打ち』!
一太刀で、海中のサメをも割る剛刃が、今まさにエナに放たれる。
だがその刹那、エナは徒手。
なぜだ、海賊剣はエナに届かず。いや、マーベラスの狙った先に彼女の姿は既にない。
おお、気がつけば既にマーベラスの懐深く飛び込んでいた少女の魔影。
エナが冷たいその手で『鰐斬五ッ胴』の柄を取り、海賊の腕を絞めあげたのだ!
『魔炎流無刀取り』!
『起り』の鈍い海賊剣を制するは、精妙の剣を修めたエナにとって児戯に等しかった。
「とったぞ、マーベラス。」
エナが形の良い唇をキュウと歪め、海賊の耳元で囁く。
ぎぎぎぎぎ!
エナに掴まれたマーベラスの腕が、魔炎に侵され凍りついてゆく。
「うおおおおおお!」
海賊は苦悶の声を上げた。 エナに掴まれたマーベラスの腕が、魔炎に侵され凍りついてゆく。
マーベラス敗れたり!彼女は勝利を確信した。
海賊の全身が凍り砕けるまで1秒とかかるまい。
だが、その時、がちゃり!
あ、マーベラスがその体から、凍った右手をスポリと抜いた。
これはいかなることか!予期せぬ怪事にエナの体勢が崩れる。
がつん!
エナをふりほどいた海賊が、彼女の整った顔に、己が額を叩きこんだ。
咄嗟の頭突き!
顔を押さえてよろめくエナから、一足跳びに距離を取るマーベラス。
敢然と立つ黒髭。その失われた右腕に生えていたのは、黒々と輝く仕込銃。
義手!仕込銃!これはエナにとっても想定の外、マーベラスの秘事であった。
「エナ!てめーと剣で相対したは、俺の不遜だった。ここからは海の業で相手をいたす!」
殺気みなぎるマーベラス。右腕の銃がエナをピタリと狙う。
「面白い、こうでなくては張り合いがないぞ!」
鼻から流れた紅い血をペロリと舐めとり、エナが不敵に笑う。
ぶぅぅうん!
彼女の両手を覆う手甲が、再び不気味に唸った。 どん!
マーベラスが右腕の仕込銃を撃ち放つ。
だがエナは微動だにせず。弾丸は彼女の遥右方、的外れな方向に飛んで行ったのだ。
「血迷ったかマーベラス!そんな腕前でこの私に・・!」
ずど!
エナの言葉が鈍い異音と共に途切れた。
「ああ!」
エナが苦悶に叫んだ。彼女の膝を激痛が走る。馬鹿な!驚愕する少女。
どこから放たれたのか、エナの後方から飛んできた弾丸が、彼女の右膝を撃ちぬいた!
「これは跳弾!」
エナの顔が蒼ざめた。
エナの背後にあったのは、校庭に突き立てられた『鰐斬五ッ胴』。先程海賊が撃ち捨てた半月刀だ。
なんたることか、マーベラスが狙ったのはエナの体に非ず。
海賊の放った弾丸は、半月刀に命中するなり跳ねかえり、エナの膝を正確に射抜いたのだ。
刀の位置、角度、相手との間合い、全てが精妙に計算された、必勝を期した一弾だ。
『海賊銃術飛撞撃ち』!
船上での乱戦の際に敵方だけを射抜くべく、マーベラスがあみだした奇策であった。
「ぐうう!」
たまらず地面に膝をついたエナ。
「エアぁ!背中から撃つってのは俺の好みじゃないが、こうなったら仕方ねえ!」
海賊はなお、エナとの間合いを慎重に計りながら彼女に銃を向けた。 創価諸君よ!
田浦本部横須賀桜山支部の高橋裕之氏が年末ジャンボで6億円当たるようにまた女子部と結婚成就と障害者年金1級受給と健康とご長寿を15分でよいので高橋裕之氏に題目を送って行こうではありませんか! 「エナ!どんな理由があるのか知らねえが、ギンガとミズキの事は見過ごせねえ!」
海賊が苦渋の表情でエナに狙いを定める。
エナがマーベラスから逃れようと、必死で地面を掻く。校庭を血の這跡が伝っていく。
「う…ああ……イクストル、フォルム『C』!」
彼女は唇の片端を苦痛に歪ませながら両腕の手甲に囁いた。
「エナ様、合点承知。」
『イクストル』が手甲の態を解くと、エナの右手に集約、小さな金色のナイフに姿を変えた。
「そんな小刀、振っても投げても俺には通じん。さあ!魔王衆のよしみ、これ以上苦しまねえよう一発で仕留める!」
エナに不用意に近づくことの危険を、重々承知のマーベラス。
彼はエナとの距離を慎重に保ちながら、仕込銃の引き金を引かんとした。
なす術無しか、エナ。だがまさにその時!
ぐさり!
何を考える!エナは金色のナイフを振り上げるなり、己が右膝に深々と刃を突き立てた!
「うあああああああああああ!」
少女の絶叫が校庭に響く。
「馬鹿な……狂ったか!」
愕然と黒髭を震わすマーベラス。 だがこの時、エナの体内ではある変化が起こっていた。
みろ、膝に突き立てられたナイフが彼女の内に潜り込んでいく。
みしみしみしみしみし
彼女のしなやかな脚を、軋むような異音が走る。
たん!
なんと、エナが撃たれた足で立った!立ち上がるなり横飛びに跳ぶ!
体内に侵入した『イクストル』が、微細な金属繊維と化し、砕けた骨を縫い合わせ、抉られた筋肉組織に取って代わったのだ!
「なにいいいい!」
咄嗟の事にマーベラスの照準が狂う。エナが跳んだ先にあるのは、半月刀『鰐斬五ッ胴』!
ずさり!身の丈程もある半月刀をエナが引き抜き、海賊めがけて投げ打った。
「ぬううううう!」
再びエナに狙いを定め、海賊銃の二弾を放つマーベラス。
ごおおおおおおお!
血風吹きぬく校庭に、しばし動かぬ闘者が二人。
だが見ろ。マーベラスの脇胴に深々と突き刺さっていたのは『鰐斬五ッ胴』。
海賊の弾丸は、エナの片頬をかすめたのみ。
「エナ…魔王衆随一の使い手……何故、こんな真似を……!!!」
マーベラスは、驚愕に眼を見開いたまま、校庭にどうと斃れた。
おお、七つの銀河を股にかけた宇宙海賊もついに事切れ、その体は魔炎に覆われ砕けて散った。 エナが魔炎の光芒に背を向けた。
「マーベラス。魔王衆の務めは修羅の地獄と知れ。」
かつての友の亡骸を、一顧だにせぬ少女の非情。
だが厳しく閉ざされたエナの貌を見ろ。
白磁の頬をツと伝うのは、一筋の涙であった。
ブレザーの懐に手を遣ると、エナは黒革の人別帳を取り出した。
はらり。
見ろ。ひろげられた巻物に、緋文字で記された名前は丁度十人。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
―冥府門業滅十魔王―
断界剣ギンガ
キャプテン・マーベラス
吸血花ミズキ
昆虫鬼ベヒモコイタル
炎浄院慧那
墨者革離
宇宙忍者☆焔
ふしぎの海の六花
大槻教授
仏恥義理卍丸
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このうち既に、エナ自身の手でギンガは魔炎に散り、ミズキはその身を喰らわれ、マーベラスは立ち合いの果てに斃れた。
残るは六人。
巻物を見つめるエナの眼は、依然として暗かった。
その六人の断じて軽視すべからざることを、海賊との立ち合いが改めて思い出させたのだ。
「トーマくん、怪我はない?」
エナが校庭にへたりこむトーマの方を向いた。 みなさん、お久しぶりです。
最近の忙しさと荒れっぷりに、レスしたくても出来なかった優雅です。
この板の上で私の名を語る人が数名おられますが、元祖優雅としては嬉しくもあり、迷惑です。
これ以上読者様を惑わさないで下さい。
さて、途中で放置されていた『焔』シリーズも、そろそろ再開したいと思います。
リライトのため、長くなるでしょうが、暖かい声援をお願いします。 お主は自分のスレで遊んどれ。
ここはわしに任せい。 >>269
誰も望んでないから消えてくれ
頼むからもうお前は書き込まないでくれ
土下座でもなんでもするからもうクソみたいなオナニー文章書いてこの板を荒らすのはやめてくれ >>271
ありがとうございます
いつ2chを辞めるか悩んでいたところでしたので、これで心おきなく辞めることが出来ます。
みなさん、お騒がせしましたが、今までありがとうございました。 「大丈夫?トーマくん、さあ立って。」
トーマの手を引っ張り上げるエナ。
怪獣とエナ達の大暴れで、校庭はめちゃめちゃ。生徒たちはパニックに陥っていた。
「エナ、教えてくれ。」
トーマは震えながら尋ねた。昨日会ったばかりの少女が、さっき見せた大決闘に目が回りそうだ。
「お前らは、一体何と戦ってるんだ。そして、ギンガとミズキを殺したのは……お前!?」
トーマの目が、猜疑と不信に曇った。
「わかったは、トーマくん、今説明するから。」
エナが話し始めた。
「遠い昔、遥か銀河のかなたで、十個の『キー』が創られた。
エントロピーの法則を無視して異界から膨大なエネルギーを自由に引き出すことのできる『キー』は、宇宙を統べる偉大なる超知性体集団『十氏族』に与えられた。
彼らは『キー』の力でそれぞれの『領域』を治めたの。でも全ては罠だった。『影の世界』で十個の『キー』を操る、一つのリングが創られたの。
指輪の主は。この世界とは本来関わりないはずだった『影の世界』を統べる者。私たちは『冥王』と呼んでいた。
気の遠くなるような時間をかけ、重力だけを用いて『キー』をこの宇宙に精錬したヤツは、『影の世界』から『一つの指輪』を使ってこの世界に干渉を始めた。
冥王をこの世界の敵と認めた『十氏族』は彼の軍団と戦うため、あらゆる並行世界の中から、『キー』を操ることのできる『適正者』を探し出し、戦いに導いた。
その『適正者』が私たち、『冥府門業滅十魔王』だったの!」
「あ、あーうー。」
トーマの目が宙を泳いだ。何を言ってるのかさっぱり解らなかったのだ。 優雅は死んでしまったのだろうか?
続きも書かれず、最近は荒らしと偽物と別人がばっこしている。
どこに行っちゃったのか、考えようぜ、おまえら。 「トーマくん、戦いは熾烈を極めた!!」
エナが風呂敷を広げる。
「『一つの指輪』がこの宇宙に顕現させた『冥府門』から現われた八十該体を超える蝕宙昆虫軍団『ドレッド・レギオン』が私たちに襲いかかったの。
私たちも第十二世代航宙一等軍艦『ドゥラエモフ』100万隻の大艦隊を率いて勇敢に闘った。
やがて、戦火は『十氏族』の治める領域を超え、全銀河に広がった。
邪宗門『グランドオーダー・オブ・オリエンタルトワイライト』の練成した魔導兵器が私たちの武器になった。
宇宙妖怪連合の盟主『ベアード』の私設軍隊や、超時遍在獣性『牙一族』もこの戦いに加わった。
銀河の中心にある暗黒監獄から解き放たれた破星黒龍『アンカラゴン』も私たちに味方したわ。
そして『ブラックホール・モーター』を駆動系に用いたアストロノミカル・ユニット・ロボ『アルティメット・ゴーバスター』の完成が、戦況を逆転させた。
蝕宙昆虫軍団を駆逐した私たち『業滅十魔王』はついに『冥府門』に辿り着き、『キー』の『パワー』を逆用して『冥府門』を封じようとしたの。
でも敵軍はまだ最強の戦力を温存していた。
『冥府門』から現われたのは、一騎が戦艦『ドゥラエモフ』10万隻に比するといわれる黒馬『スレイプニル』を駆る冥王親衛騎団『ザ・ナイン』。
『影の国』百億の臣兵が互いに殺しあって最後に残った12の人外魔将『魔影剣十二獄将』。
そして『十二獄将』すら容易く捻りつぶす敵軍の最終兵器、アストロノミカル・ユニット・ビースト『ジェノサイド・ライガー』!
そんな強敵どもが私たちに立ちはだかったの!」
「う、うわ〜!」
英単語とか覚えるのが嫌いなトーマは、頭を抱えた。
彼のシナプスがパニックでパチパチした。 「でもまあ、なんだかんだ言って最後は私たちが勝ったわ。」
エナが、終盤はあっさり流した。
「死闘の末、敵将は総て斃れ、敵軍は『影の世界』に押し戻され、『冥府門』は封印されこの宇宙から消え去った。
私と仲間たちは敵軍を封じた英雄『冥府門業滅十魔王』として宇宙に名を残し『キー』を自らの体に封印すると、それぞれの住む並行世界に帰って行った。
そして100万年の時が過ぎた。でも、『冥王』の企ては潰えていなかった。
『一つの指輪』は『冥府門』が封じられる寸前にこの宇宙に射出されると戦火にまぎれて銀河の彼方に消えた。
消えた指輪が飛来したのは『地球』、つまりこの星だったの!」
「な、なんだってー」
途中から聞くのを投げてたトーマが、棒読みで驚いた。 やっぱこんなもんだったんですね。
僕の実力は。
続きを書くのを止めて結構経ちますが、もう住人が二人しか居ないですよね。
創文版を荒らしちゃってすいませんでした。 これからもっとダサくなるからよく見とき。
自スレ立てたんだから嫌でも続きを書かんかい。 「トーマくん、『冥王』の化身『指輪』は、このド田舎惑星『地球』に流れ着いた。
それは、『大戦』の後に『十氏族』が組織した銀河警備機構『ギャラクシエ・クロイツ』の目を逃れるためだった。
彼らの目を欺くため、『指輪』はある奇策を弄した。原住民である人類と混交できるよう相転移を果たしたの。
そして、ある氏族の長と交わると、そのマトリクスを彼らの一族に継承させていった……!復活の時を待つために。
その一族の字は『如月』。つまり、あなたの御先祖様なの!」
「え、え〜〜!?」
ほうじ茶をすすりながら、ぼんやり話を聞いていたトーマも、さすがに驚いた。
いきなり自分ちに話が振られたのだ!新潟のご本家に、そんな秘密があったなんて!
「『ギャラクシエ・クロイツ』の混沌検知システム『マギカ』がその事実を探り当てたのが、この世界で、丁度三日前だった。
調査を続けた組織は、恐ろしい事実に気付いた。人類と交わってから数百年を経て、その力を回復した『冥王』のマトリクスは、一族の末裔の1体を借りて顕現しようとしているの。
再びこの世に災禍をもたらすために!トーマくん、その『末裔』が君。いまや全銀河の警察官、義賊、英雄、正義超人たちが、この『地球』に向かってきているわ。
あなたの体を素粒子レベルで分解するために!」
ぶーーー!
トーマはほうじ茶を吹きだした。 「でも安心してトーマくん、私が銀河律令例外規定『黄昏戒律』を発令したから。もう『地球』に手出しができるのは私と同じクラスである『冥府門業滅十魔王』のメンバーのみ!」
ガクブルのトーマに、エナが得意げに言った。
「でも、それぞれの並行世界を支配しているはずの『彼ら』が、なぜか『この世界』にシフトして『学園』に収束してきている。何か裏があるわ。」
エナの瞳が不安に曇っている。
「でも、ギンガとミズキは……」
「トーマくん!」
親友の名を口にしたトーマを制して、エナが彼の手をキュッと握った。
「2人の事はいったん忘れて。仕方のない事だったの。君は私が必ず守る!だって私……」
エナが頬を赤らめてトーマを見つめた。
「君が前世で織田信長だった頃から……ずっと君のことが……。」
「あ、あえ?」
耳まで赤くなるトーマ。
彼女の宇宙電波大戦の大口上と、ウルルン攻撃に煙に巻かれて、早くも2人の事を忘れかけてるアホな子トーマ!
「大丈夫、『魔王衆』もここにはうかつに手が出せないわ。さっき『学園』の『コード』を上げたから!」
エナがパチリと指を鳴らした。
ごごごごごごごごごごごごごごご
聖痕十文字学園中等部の校舎が轟音をあげて変形していく。
その姿は、さながら銀色の外壁に覆われた巨大な姫路城!!!
「トーマくん、これからここが『基地』になる。あらゆる並行世界に遍在し公権力の圧力から銀河人民を守る『超時空学園要塞』!!私たちはただ『学園』と呼んでるけど。」
「………………」
トーマは再び腰を抜かした。 「これが『超時空学園要塞』〜〜〜〜!?」
おやじセンスなデザインにあからさまにテンションが下がるトーマに、エナが答える。
「この『世界』ではこういう形態なの!大丈夫、日中はここにいれば安全よ。トーマくんは普通に学園に登校して。あまり目立たないようにね。じゃあまた!」
エナを乗せたスペースシャトル「アストロ・トレヰン」は校庭と平行に離陸すると空に消えて言った。
「『じゃあまた』って・・どういうつもりだよ。」
ブツブツ言いながら2年C組の教室に向かうトーマ。だが何かが妙だった。
すれ違うダチやパイセンのなかに、見たことのない顔が何人も混じっているのだ。
「『コードを上げた』って……どゆこと?」
怪訝そうに席につくトーマ。1時限目が始まろうとしていた。
「トーマ君、おはよー!」
隣の机に、風紀委員の六花(14)が着席した。
トーマの幼馴染で家も隣同士。黒髪ロングの美少女だ。
「どうしたの?なんか疲れた顔してるけど?」
「いやちょっと……CODのやりすぎで……」
心配そうに尋ねる六花に、トーマが適当に答える。 「まったくゲームばっかりしてて!。それよりこれ、今日のお弁当!おかずは麻婆豆腐とブリ大根と豚カツよ。」
レンに出張中のトーマの両親にかわって、六花が彼の昼飯を用意しているのだ。
彼女は笑顔で、三段重ねのゴッツイ弁当箱をトーマに差し出した。
「あ……ありがとう六花……。」
おずおずと弁当を受け取るトーマ。
ず っ し り 。
食べざかりのトーマだったが、六花の「お弁当」は、なんだかいろいろ重かった。
「起立、礼!」
担任の岩本虎眼先生が教室に入ってきた。
担任の岩本虎眼先生(50)が教室に入ってきた。
「皆の者。急な話なのだが、クラスに新しい門人が加わった。転校生の炎浄院だ。」
先生の横には、エナが立っていた。
「埼玉県から転校してきた、炎浄院エナです。よろしくね!」
そうきたか……。
トーマの目が点になった。 「席はそうよな……如月の後ろが空いておるから、とりあえずそこだ。」
トーマの方にエナがやってきた。エナはトーマの前に立つと彼の顎先にツと白魚の指をかけ、クイともちあげた。おお!思わず席を立つトーマ。
「これからは毎日私がついてるから。よろしくね…… ト ー マ く ん ! 」
そう呟くやいなや、エナはトーマを正面からギュっとはぐはぐした。
ぽ に ゅ ん 。
エナの、育ってるようで育ってない、少し育った胸が彼の体にくっついた。
「ふ ん ぐ る (´Д`;) い い !」
鼻からスチームを吹きだしアホ毛をピョコピョコさせるトーマ。
ざわ……ざわ……!騒然とする教室!
……ぎらん!!!!!!
六花の瞳が、緑色に輝いた。
が ば っ !
六花は、エナの腕からトーマをもぎ取ると、片腕でトーマの襟首を締めあげて宙に持ち上げた。
「トーマくぅぅぅぅぅぅぅん!!誰その女ぁぁ?お友達ぃぃぃぃ?!」
おだやかな微笑を貌に張り付かせた六花が、黒髪を逆立たせてながらトーマを吊るしあげる。
ぐりっ!彼女の白い指がトーマの喉にめり込んだ。
「六花……ちょまっ!ちょまっ!違うんだ〜〜〜〜!グブッ」
口から血泡を吹きながら必死で弁解するトーマ。彼の意識が薄れかけてきた。 「ちょっともぉ〜、乱暴はやめてよ!」
べりっ!エナが、六花から彼を引き剥がした。
「うぶぐぅううううううう!」
朝飯のカニパンを撒き散らしながら床に倒れ込むトーマ。
「九頭竜、落ち着かんか、炎浄院は色々複雑な事情があって、血縁上は如月の『姪』になるのだ。こっちに越してきて、しばらくはこやつの家で炎浄院の面倒を見ることになっておるのだ。」
虎眼先生が、六花をなだめながら説明する。
「六花!!!あなたまだ『覚醒』してないのね?だったら教えとくわ。そういう『設定』だからよろしくね!りっちょん!」
エナが、勝手に変なあだなをつけて、六花をはぎゅはぎゅした。深幽領域ではこれが挨拶がわりなのだ。
ご お お お お お お お お !
教室に瘴気が立ち込め、血を孕む風が吹いた。
「頃す……!頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す頃す
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六花が笑顔のまま、何かの念仏を唱えだした。
「もうやめてくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
トーマは、恐怖でちょい漏れしていた。 夕陽が姫路城の校舎を照らしている。社会科の授業が終わろうとしていた。今日最後の授業だ。
ストレスでやつれ果てたトーマは、死んだ目で授業を聞いていた。
後ろのエナは、膝から引っこ抜いて鉛筆に変身させたイクストルにノートを自動筆記させながら、鼻くそをほじっている。
朝の一件以来、六花は授業に構わず一心不乱に何かをノートに書きこんでいる。
かりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかりっ!!
ちらっ!おそるおそる横からのぞき見したトーマは、胃が千切れそうになった。
ノートには幾何学的に狂った角度で構成されたおぞましい紋様やアラビア語と思しき見ただけで奈落に引き込まれそうになる不穏な文章がびっちりと綴られているのだ。
きんこんかんこーん。放課を告げるチャイムが鳴った。
「あ〜終わった〜!ミッション1コンプリート!」
エナが立ちあがって伸びをする。
「さあ、帰りましょう、トーマくん!」
「帰るってどこに?」
怪訝そうに尋ねるトーマ。
「朝の話聞いてなかったの?『ミッション』が終わるまで、私がトーマくんの家にお泊まりして、君を守るのよ!いきましょ!」
トーマの手を引くエナ。
ぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎり!!
六花の歯ぎしりが教室中に響き渡った。ぴきっ!ぴきっ!窓ガラスにひびが入る。窓から差し込む夕陽が、六花を血の色に染めていた。
「 ト ー マ 君 ! ! 私 も 行 く か ら !」
椅子から跳び上がった六花が、トーマに叫んだ。六花の緑色の瞳に狂気のプラズマが煌いていた。
「今日から、朝食と夕食とお風呂の支度も私がするから!あとお洗濯も!ベッドメークも!あと風紀委員として、炎浄院さんの事をちゃんと粛……『指導』しないと!!!!!!!!」
「あ・・・あうあうああああううううう〜〜〜〜!」
トーマの目が、悶絶するオタマジャクシの如く宙を泳いだ。
悪夢の一夜が始まろうとしていた。 がちゃり。
命からがら自分の家にたどり着いたトーマが、玄関の鍵を開けた。
エナと六花の目を逃れるため、男子便所の窓から抜け出してきたのだ。
「まったく、酷い一日だったぜ……。」
食卓でほうじ茶をすすって、ようやく人心地のついたトーマ。だがその時だ。
がちゃり。
オートロックのはずの玄関の鍵を、誰かが開けた。
「トーマくん、どうしたの?途中でいなくなっちゃて?」
食卓にずかずか入ってきたのは両手にスーパーの袋を下げた六花だ。
「六花!!いったいどうやって?鍵がかかってな……」
唖然とするトーマ。
「ああ、これ?作っておいたの。『お世話』するのにいろいろ便利でしょ?」
スーパーの袋をテーブルに置いた六花が、ポケットから合鍵を取り出してチャラつかせた。
トーマはゾッとした。こいつ、前からこんな事をしてたのか!!
「今日からお夕飯も作るって言ったでしょ?さ、準備準備!」
六花は袋から野菜や肉を取り出しながら、まるで自分の家のように台所に向かう。その時だ。
がちゃーーーん!
二階から何かの割れる音が聞こえてきた。 「なんなんだー!」
嫌な予感しかしないトーマ。
「トーマくん、お待たせ。材料買ってきたから。さ、準備準備!」
階段を降りて食卓に入ってきたのは、両手にスーパーの袋を下げたエナだ。
スペースシャトル『アストロ・トレヰン』から2階のベランダに落下傘降下してきたのだ。
「炎浄院さん……やっぱり来たのね!」
六花が凄絶に笑う。
「でも、今日のお夕飯はもう準備中だから。トーマくん、今日は大好きなカレーよ!!!」
六花がトーマに叫ぶ。
「カレーか!奇遇だこと。私もよ!」
エナがスーパーの袋からジャガイモを取り出した。
ぎりりっ!六花が歯ぎしりする。!
「どこまでも気に障る女!いいでしょう。口で言ってわからないなら、料理の腕で叩き潰すのみ!!!」
「面白い、受けて立つ!!!」
カ レ ー 1 番 勝 負 !
トーマをはさんで、2人の料理人が沸々と闘志を滾らせた。
「あの〜、俺カレーはそんなに好きじゃ〜」
「君は黙ってて!」「あなたは黙ってなさい!」
恐る恐る割って入ったトーマを、2人が斬り捨てた。
「ひいいい!」
トーマは頭を抱えて、テーブルの下にもぐりこんだ。 ぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつぐつ。
台所で2つの大鍋が煮立っている。
食卓ではテーブルに座ったトーマが、冷たい汗を流しながらブルブル震えていた。
「トーマ君、お待たせ! さ あ 召 し 上 が れ 。」
猫撫で声の六花が緑色の眼でトーマの顔を凝視しながらカレーをご飯に盛った。
「トーマ君、ジャッジは君が下すよ! わ か っ て る わ ね 。」
灼眼を煌かせたエナが冷たい指でトーマの頬をなでながらカレーをご飯に盛った。
「ううううううううううううううううううう」
トーマの目が断末魔のミジンコの如く宙を泳ぐ。
行くも地獄、退くも地獄!えい、ならばママよ!トーマは決死の覚悟でスプーンをとった。
まずはエナの姫カレー『らゔ☆ずっきゅん』から。
ジャガイモのゴロゴロ入った、典型的なお母さんカレーの佇まいだ。
これは普通に食えるかも?彼は淡い期待を胸にスプーンを口に運んだ。
ん?香りが違う。市販のルーではない。ターメリックをベースにクミン、コリアンダ、ナツメグ等の香りが調和し、えも言えぬ風味を作り出している。
これは、美味い……だが次の瞬間!
「ぶべえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇえぇええええええぇぇええぇえぇえええぇえぇえええええええ!」
トーマは悶絶した。辛い!辛すぎる!ココ壱の10辛カレー如きは平気で征するトーマであったが、このカレーは次元が違う!
おそらくは文京区の名店『大沢食堂』の極辛カレーに比するであろう殺傷力だ。
「トーマ君、残すことは許さない!!」
エナがサディスティックに言い放った。
「ぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐっぐ」
スパイスの魔力であろうか?カプサイシンの猛威に口内を焼かれつつも、トーマはスプーンを置く事ができなかった。
「はぉ〜〜〜〜〜ゔま゙い゙〜〜ゔま゙い゙お゙〜〜〜〜〜」
彼は涙と涎をダラダラ垂らしながら、白目を向いて『らゔ☆ずっきゅん』を食べ続けた。 ×ジャッジは君が下すよ!
○ジャッジは君が下すのよ! トーマの視界が光に満たされていく。
光の中から浮かんできたのは天使のようなエナの笑顔!
「あ゙〜〜〜〜〜エナ〜〜〜〜〜〜〜」
トーマが、口からカレーと涎を垂らしながら、恍惚の表情でエナの方を向いた。
「きゃははははははははは!いーわよトーマくん!さあ、私の物になりなさい!」
エナが灼眼をギラギラさせながら、ヒステリックに嗤う。
おそるべきはエナの姫カレー!極秘の配分で調合されたスパイスが、口にした者の脳髄を灼ききり、調理者に絶対服従する肉奴隷に変えてしまうのだ!
もともとインドでは、古代より性愛論書カーマ・スートラが存在していたことからも分かるとおり、性愛は人生における重要な目的の1つとされてきた。
そのような本能の追及と、広くインドに流布するスパイス・マジックが結びついたのは、まさに歴史の必然といえよう!
「どう!これでトーマくんは私の肉人形!」
白目を剥いたトーマのアホ毛をむんずと掴みながら、エナが勝ち誇った顔で六花に言い放った。
「いけない、トーマくん!はやくこれを!」
六花が自分のカレー皿を取ると、トーマの口にあてがい、無理矢理押し込んだ!
「げぶうううううううううううううううううううううう!」
苦痛に悶えるトーマの口内に、六花の量子風カレー『しゅれでぃんがあ』が流れ込んできた。 >>284
校庭と平行に離陸って意味判らん。
校庭が空に向かって傾斜してるんか? 航宙支援戦闘機『アストロ・トレヰン』の重力下における飛行方法はジェット推進ではない。
その機体に搭載された銀河帝国のハイパーテクノロジーの精華『グラビティ・コントローラー』により、滑走を経ずに空中に浮揚することができるのだ。 |∀・)ここまで好き放題書き散らしてお咎め無しとは!!まったくぬるま湯のような板じゃの!!! 記念すべき300レス突破の時にあの人はいない……
どこにいるのだろうか 「トーマくん!はやくこれを!」
六花がトーマの鼻をつまんで、彼の口に『しゅれでぃんがあ』を無理矢理流しこむ。
どろり。煮えたぎったコールタールのような漆黒のカレーがトーマの口に這入ってきた。
「ぶぼおぁぅぉぇおぉおぉぇおぇあぁあああぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ〜〜〜〜!!!」
トーマの目が苦痛に見開かれた。『らゔ☆ずっきゅん』の更に数倍にもなろうかという殺人カプサイシンを擁する量子風カレーが彼の口腔の粘膜を溶かした。
トーマの視界がぐにゃりと歪み、闇黒が広がった。墨汁の様な視界に星空が広がっていく。
夜と昼、月と太陽が何万回転もトーマの脳内をめぐり彼は時間の感覚を失った。
やがてトーマの眼は己の座っていた食卓を俯瞰し多摩市を俯瞰し日本を俯瞰し地球を俯瞰し、これまで考えた事もない、人間に視覚することのできない何かを俯瞰していた。
気がつけばトーマの眼前には、この世界とは異なる可能性によって生じた無限の並行世界が広がっていた。
トーマの自我は何万もの並行世界に拡散し何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も今日のこの一日の朝起きてから夜寝るまでを繰り返し味わった。
おそるべきは六花の量子風カレー!禁断の知識を用いて配合されたスパイスが、トーマの脳内の波動関数を収束させる能力を減退させ、彼を可能性の海に流し去ったのだ。
トーマの主観で数万年が過ぎたころ、エナの『らゔ☆ずっきゅん』を食べたという事実は非実在の海に溶けて消え、トーマのエナへの忠誠心は色々大事な記憶と共に彼の基本人格から抹消された。
やがて『しゅれでぃんがあ』の効力が消えた彼の意識が、エナと六花の待つ食卓に返ってきた。 「あ゙ーーーー、意外と長い…………」
トーマはそう言い残すと、痙攣しながらテーブルに突っ伏した。
「私のカレーを破るなんて!やるじゃない、りっちょん!」
エナが驚きの目で六花を睨む。
「あなたの妖術もなかなかだったわエナ!でもトーマくんがこの状態じゃジャッジは無理!」
六花が不敵に笑う。エナも口の端をきゅうと歪めた。
「いいでしょう、勝負は明日の夕飯に預けた!」
が し !
互いを強敵(とも)と認めた二人の少女が、固い握手を交わした。
ふんぐるい〜むぐるうなふ〜くとぅるう〜るるいえ〜うがふなぐる〜ふたぐん
テーブルでは、脳味噌のいろんなところを弄くられたトーマが、死んだ魚のような目で涎を垂らしながら変なお経を唱えていた。 一方その頃
夜の帳の降りた聖痕十文字学園中等部。
校庭に突き立てられたマーベラスの形見『鰐斬五ッ胴』を囲む5つの影があった。
「まさか……ギンガとミズキに続きマーベラスまで……炎浄院エナ!許さん!」
可憐なショートを怒りで震わすのは『業滅十魔王』のくノ一 、焔(14)だった。
まだJKにも満たない娘だが、その全身から凄絶な色香を放つ美少女だ。マーベラスのことを憎からず思っていたのだ。
「エナ……海賊の旦那をタイマンでイワすたぁ!!マジでパねえスケだぜ!!旦那〜〜〜!!」
長ランにモヒカンでキめたツッパリ、仏恥義理卍丸(17)が泣いている。銀河連合『金愚魏弩羅』のアタマとして、宇宙海賊とは何度も闘り合った仲だった。
「2人とも落ちつけ。魔王衆の任務は血塗られた煉獄。マーベラスは力及ばず斃れた、それだけのことよ。」
銀河帝国将校、フリッツ・ヨーゼフ・ベヒモコイタル元帥(47)が冷徹に言い放った。その痩身を黒銀の軍服に包み灰白の蓬髪をなびかせた幽鬼の如き魔将だ。
「左様、やつは『業滅十魔王』の中でも一番の粗忽者。残った我らがかかれば、魔炎師の小娘如き恐るるに足らん。」
元帥の言に頷くのは、小柄なその身に気力漲る入道。魔王衆の軍師、革離(30)だ。非攻兼愛の信念を以って冥府大戦に参列した男だが、その戦術の酷薄非情な事は世に聞こえている。
「しかし妙ですな。本来は各々の世界を支配していた我々『業滅十魔王』が、なぜこの世界に集っているのか?」
大槻教授(65)が手入れされた眉をひそめて首を傾げる。アストロスピリチュアルプラズマ理論の完成を以って冥府大戦を勝利に導いた英雄だが、その腹には一物も二物もある不敵な男だ。 「ところで六花が居らんようじゃが?あいつも『ここ』にきとるのじゃろ?」
焔が怪訝そうに盟友の顔を見回す。
「彼女は我々よりも先にこの世界にシフトしていたらしい。シンクロ率が高すぎたのか、どうも魔王衆としての記憶を失っているみたいですな。」
腕組みした大槻教授が答える。
「それがさ聞いてくれ!なんと最近の九頭竜六花は『如月トーマ』の事が気になってしょーがないらしいのだ!
そこに炎浄院エナが転校してきてトーマにちょっかいを出してきたから、もう憎しみボーボーでダークサイドに堕ちそうな勢いだぞ!」
いったい、いつそんな事を調べたのか。革離、驚異の諜報能力。
「ばかな!『魔王衆』が『門』と付き合ったりするなど、宇宙衝突に等しい蛮行!!」
驚愕のベヒモコイタル元帥。
「なん……じゃと!!」
怒りに震える少女が一人。
「六花……エナ……、魔王衆で恋愛はご法度のはず……!!」
焔の眼がジェラスでメラメラだ!
「これは由々しきこと!私も学園に往く。革離殿、転入手続きを頼んだぞ!」
テンションMAXの焔が叫ぶ。
「いや姐さん、そんなことしたって話がこじれるだけなんじゃ……?」
恐る恐る焔をなだめる卍丸。『金愚魏弩羅』のアタマもこの少女には頭が上がらないのだ。
「うるさい!お前も来い、卍丸!」
「そんな〜また学校なんて……。」
少女はツッパリの首根っこをひきずりながら、闇の中に消えていった。 「まったく、昨日は酷い目にあったぜ……」
トーマが、朝からゲッソリした顔で通学路を歩いている。
六花とエナがトーマの家で深夜まで好き放題したあげく、じぶんちに帰ったのだ。
死んだ眼で2年C組の教室に入ってゆくトーマ。
「トーマ君、おはよー!」
隣の机に、六花が着席した。
「昨日はごめんなさい、カレー、ちょっと辛かったよね?大丈夫?」
六花が緑色の瞳を潤ませてトーマを見つめる。
そうゆう問題じゃねーだろ……うぐ!口に出かけた言葉を慌てて飲み込むトーマ。
もはや一挙動が命にかかわる。
「だ……大丈夫だよ六花、ありがとう!」
トーマが怯えた目で答える。
「そう……よかった。だったらこれ、今日のお弁当!」
六花が風呂敷から何かを取り出した。
がさがさがさがさ。
やはりどうかしている……トーマは眼前の異物に生唾を飲み込んだ。
風呂敷から現われたのは、そのかさ500gを超えんとする大ぶりの伊勢海老!
まだ生きている。
ぼわああああああああああああああ!
突如、机の上の伊勢海老が蒼黒い炎を吹き上げて膨れ上がった!
「どぎゃ〜〜〜〜〜!!」
トーマは悲鳴を上げた。 伊勢海老が膨れ上がっていく。
燃え上がる伊勢海老の甲羅を引き裂いて中から現われたのは、漆黒のブレザーを纏った炎浄院エナ!
「やばいやばい、遅刻しそうだったから『ショートカット』使っちゃった」
トーマの机に立ったエナが悪戯っぽく笑う。
「エナぁ!よくも私のお弁当を!!」
六花の顔が怒りに歪む。
「りっちょん、めんごめんご!目的の座標の周囲の生物で、いちばん低度で『憑依』しやすかったの。だからつい!」
エナがニタリと嗤った。
『シュバルツ・フランメ』の秘儀『魔炎転生』!
エナがこれと定めた生物の肉体を、異界の魔炎が喰らい尽し、エナ自身の肉体を再構築するのだ!
こいつ!毎朝登校のたびに誰かを殺生する気か!!トーマは恐怖で震えた。
ぎりり!六花の瞳は憎悪の闇黒大嵐。
「エナぁぁぁ……今日こそ決着をつけないとぉ。いいでしょう、お昼の『活け造り』の材料は、あなたの体でまかなう!」
いったい何を言っているのか?トーマはわが耳を疑った。
「くく…面白い!性根を入れて来ないなら、私が逆に『食べる』わよ!」
エナが机上から六花を挑発した。 「アスカー自分の荷物が見つからないの?あの人に聞いてみてくれないかな」
とEに乳白色の宝石を見せられながら言われた、黙っていると決めた瞬間に見透かされたようでドキリとする。
そうだった。
私、家に帰らなきゃ。 「Eちゃん、私この駅で降りないといけないの、どこで乗り換えればいい?」
私はEちゃんにポケットから取り出した自分(……だよね?)の定期券をみせた。
乗車駅のところに書かれていた駅名を。
『聖跡安達ヶ原』 元スレ主としてこれだけは言わせて欲しい。
少し前までなら我慢できたが、名前のパクり、内容のぶっ飛び感、どれをとっても評価に値しない。
最初のバトルのとこはまだ読めた。
しかし今は読めない名前、厨二過ぎる技名、なおかつ稚拙な学園風景。
ただの底辺ラノベだよ、これは。
また言いたいことが出来たら来ます。
それでは。 「うーん聞いたことない駅だ」
Eちゃんが目をしばしばさせて首をかしげる。
「でもテツだったAなら何か知ってるかも?さあ、次の動物園でおりよう」
私は白髪の少年Aさんのほうを眺めた。 >>310
|∀・)小説の時より饒舌じゃの!読めない名前があるなら教えてしんぜよう。どこじゃい? 優雅って人のゴミクズスレと同レベルかなって思った。 がたり。2年C組の教室の戸が開いた
「起立、礼!」
担任の岩本虎眼先生が教室に入ってきた。
「近頃は転校生が多いの。皆の者、クラスに新しい門人が加わった。転校生の暁美と仏恥義理だ。」
これはいかなることか?虎眼先生の横には、魔王衆の双頭、焔(14)と卍丸(17)が立っているのだ。
「滋賀県から転校してきた、暁美焔じゃ。宜しくお願い致す!」
おお〜〜!妖艶な美少女の登場にどよめく男子ども。
「茨城のヘッド、仏恥義理卍丸だあ!文句あっか!」
ええ〜〜!ツッパリの登場にドン引きの男子ども。 「仏恥義理の席は1番前のここ!暁美の席はそうよな……如月の2つ後ろが空いておるから、とりあえずそこだ。」
虎眼先生が厳しく言い放つ。
トーマの方に焔がやってきた。
焔はトーマの前に立つと彼の左頬にツルリとたおやかな指を添え、彼にむかって傅いた。
おお!突如の怪事に身動きのとれぬトーマ。
トーマの頬を艶かしく撫でながら、彼の眼を真一文字に見据える少女。
「お主が如月トーマ、か……」
そう呟くやいなや、焔はトーマを正面からギュっとはぐはぐして耳元で囁いた。
「 オ ヌ シ ヲ コ ロ ス 」
ぽ ゆ ん 。
焔の育って無いようで育ってる、ぽゆーんぽゆーんぽゆゆゆーんな胸が彼のおでこにくっついた。
「 ふ ん ぐ る い い ! (´Д`;) 」
鼻からスチームを吹きだしアホ毛をピョコピョコさせるトーマ。
ざわ……ざわ……!騒然とする教室!
ぎらん!!!!!!
六花の瞳が、緑色に輝いた。
ごおお!!!!!!
エナの両腕が、魔炎を滾らせた。 Aさん!私はAさんに振り向いた。
でも、気がつけばAさんはずっとむこう。
車両の先頭、チャイナ服をパタパタと風になびかせて何かを見ている。
何だろう?私は目をこらした。
「そろそろきたねー、動物園だ!」
Eちゃんが嬉しそうに蜥蜴のブローチを指でなぞった。 orz
一夜を経て賢者タイムに至ったエナは反省していた。
読み返してみると、確かに酷い。
てゆーか、よくいままで怒られなかったものだ。
「スレ主さん、ごめんなさい。ひやかしで2、3レス書き込んで消えようと思ったのに、君の悲鳴が快感でつい荒らしまくっちゃったの!」
エナが頬を赤らめた。
「もう消えるから、戻ってきていーわよ!がんばってなんか書いてね、でないともっと汚らしい駄文を書き散らしちゃうぞー!」
彼女は捨て台詞を吐くと、胸の前にガッキと印を結んだ。
どろん!エナが雲隠れした。
===========================================
灼眼のエナ
第一部「発動、中二大戦」
おわり
=========================================== さて、そろそろです。
楽しみですよ、あなたたちの反応が。 はっきり言う
>>310と同じ意見だ
ラノベ以下
いや、ラノベ好きじゃないがラノベと比較したら失礼なレベル
ただただ意味がわからない
日本語崩壊している
書いてる人の正常さを疑う
しかし書いててよく恥ずかしくないな 私に私が集まってくる。
まだ27%の私が闇の中でそれを感じる。
曠野を吹き荒ぶ砂塵
路地に転げた屍を焼いた灰
暗い波間に燐光を瞬かす夜光虫
かつて私であった私の断片が私に収束してゆく。
時が逆さに流れる。
無であった私が無を思う何かに退行する。
だめ、もう起きたくない。
私は呟く。
生きることは狂うこと。
絶えず血が通い流れ続ける狂騒の惨苦。
闇と静謐に満たされた『ここ』で無限に広がり漂うことを
どうしてやめねばならぬのか。
起きろ、お前には仕事がある。
出来たばかりの私の耳に、誰かが囁く。
私は半透明の瞼を開く。闇の中で何かが煌く。
虹。しじまに光る七色の帯。
虹は見る間に捻じくれ丸まり幾つにも千切れると
細かいビーズのようになって闇に浮ぶ円環を形作る。
虹の門がゆっくり開く。門の向こうから何かが私を覗く。
眼だ。緑色に燃えさかる巨大な焔の眼。
いやだ、あんなものとは関わりたくない!
私は目をそらす。でももう遅かった。
眼は私の内にあった。
私の心臓を緑色の焔が燃やす。 設定は今までのとほとんど一緒です。
ただ本文は忘れてください。
忘れてくれないとちょっとヤバいですので 人とヒト
零章 一部
どこまでも続こうかという荒野。ほとんど整備されたこの星では珍しい場所で、一人の黒髪の女が舞っていた。
白を基調としたデザインの戦闘服に身を包み、その右手に持った剣で彼女の眼前に立つ異形の者たちを薙ぎ倒していく。その姿は蝶のようにも、鬼のようにも見えた。
はじめは七体いた者たちも、彼女に倒されて今は三体にまでなっていた。すでに彼女の剣も血に染まり、切れ味が落ちている。もはや彼女は剣を斬るためでなく叩くために使っていた。
彼女の顔に疲労の色が浮かんだその瞬間、彼女は足を踏み込んで加速した。 コテ戻します。
どんなものでもいいから感想下さい。 異形の者の姿が想像しにくい。
はねの色とか足の数とかもっと詳しく描写しないと。 三体のうちの一体、頭が三つあるものに向かって彼女は走った。もう彼らの目では彼女の動きをとらえることは出来なかった。それほどまでに彼女は速かった。
瞬く間に三つ頭の後ろをとると、剣で首を軽く叩く。そのままの勢いで残る二体の始末にかかった。
●
「あ、もしもしお父さん? 千鶴。20分ぐらい前に、ムー七体の襲撃を受けちゃって、・・・うん、剣も鈍らになっちゃったんだ。とりあえず、こっちで浄化作業に入るから、他への連絡はお父さんでやっといてね。よろしく。」 変態虫は心の奥底から叫んだ
すると、変態虫は体のある部分から体液が漏れ出してきた。
「ううん、気持ちいい。ああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
変態虫はおっさんのようなヘドロ臭い息をはあはあ言わせながら叫んだ
すると、変態虫はだんだんアソコが熱くなって、アソコがどんどん伸び始めた。
「いいよ、俺の息子よ、もっとだ、もっともっとだ」
変態虫はまるで自分の息子さなあらのようにアソコを応援しだした。 >>323>>330でまた荒らしが湧いてきてスレ終了かと思ったたところで
新作品の>>332登場!
>>332さん期待しています!! 変態虫誕生のプロローグ
ある日彼は歩いていた
前には小学生ぐらいのショートカットの女の子が杖を持って何やら呪文みたいなのをつぶやいていた。
「あーあんたね。私のだうじんぐが反応してるわぁ」
「エッチな人にはくらえ、私の呪文」
「マムネコマネコ。マイマイカムキリ。ズキューン」
すると、彼の体はたちまちキモイ虫になってしまった。
END 明日の祭りの準備が、このムササビ広場で行われている。
総面積は約18平方キロメートルと比較的広いこの広場も、今は緑色の芝生がたくさんの催し物によって隠され始めている。準備を進める屈強な男たちのかけ声と笑い声が広場に響く中、赤いベンチに紫色の髪をした青年が一人、浮かない顔で座っていた。
卍丸だ。
●
彼は先ほどの娘からの通信を受けて、明日の祭りに不安を感じていた。
「明日の警備、したくねぇなぁ」
彼は面倒臭がりやだった。 「あげるなカス!」
俺はディプレイに向かって罵っていた。一階にいた父親が、俺の部屋に来て、「また、パソコンとケンカか。いい加減、外に出ろ」と怒った。
俺はひきこもり。中学は卒業こそしたことになっているけど、ほとんど行っていない。この部屋を出なくなって、10年にはなる。
どこでネットやPCを知ったかって?俺達はデジタルネイティブ。生まれた頃にはWindows95はあった。
友達が少ないってラノベがあるが、俺は友達がいない。
ネット上の奴は全員、敵だ。
そうだ、世界と闘う聖戦士のひきこもりなんだ。 >>337
比較的広いの比較的って言葉が何と比較しているのか不明瞭なのでいらない。
もしくはかなりでいいんじゃないか?
青年が1人ってそれ以外に人はいないの?
広場で色々な描写をしないと青年の孤独感が目立たない ごめん、ちゃんと描写してるね。
でもまだ描写が足りないような気もする >>337
「母ちゃん!オカワリ!」のあの卍丸しか頭に浮かばないwww
まさかこいつも火の勇者だったりするのか?www しかし、あきっぽい作家先生
毎日400字も書けないんじゃ同人でもだめだろ 現在受験勉強中&書き溜め中です。
しばしのお待ちをお願いします。
イライラしてらっしゃるとは思いますが、何卒お許し下さい。 もう、ageはやめてくれ
sage進行で頼む
それで落ちなければ、お前の人気 200文字程度の内容のない薄っぺらい文章書いては
誰も望んでないムダ雑談でageてageて存続させて
また200文字程度のクソ文章書いて
それが「創作板荒らし」だって言ってんのに聞く耳持たず
だらだらだらだら続けやがってな
いい加減、誰も待ってないしみんな迷惑してるだけだって事に気づけよ |∀・)半病人が罵り合うようなスレばかりの板で、荒らすも何もないじゃろw 343とか続きはとか言っているし感想も来ているから読まれているんだろ
それに多分趣味の範疇でしょ?
だが、ageて迷惑してる人がいるならsageた方が刺激しないですむかも
これでどっかの賞に投稿するとなると、ただの馬鹿だがな 「やばーい、あと五分!間に合うか!?」
聖痕十文字学園中等部2年、冥条琉詩葉が紺碧のブレザーをパタパタさせて坂道を疾走する。
いつも通り遅刻ギリギリの琉詩葉、校門が閉まるまでもう時間がない。
ごごごごごご。『冥府門』の異名をとる目の前の校門が、土埃をたてて閉まり始めた。
じゃきん!校門の周りに飛び出す何本もの鋭い槍。
―――そんなカマシでビビルかっての!すたん!次の瞬間、琉詩葉が跳んだ。
門の隙間と体をサジタル面にシフトさせ、何とか校内に飛び込んだのだ。
「セーーーフ!ペチャパイでよかった〜〜!」
琉詩葉が笑う。だがその時だ。ひゅるん!空を裂いて飛んできた何かが彼女の細い足首に巻き付いた。
「どぎゃ〜〜〜〜!」
悲鳴をあげて校庭に転がる琉詩葉。彼女の足に巻きついていたのは革製の鞭だった。
「鞭使い!しまった!今日はあいつの当番!」
琉詩葉の顔が蒼ざめる。校庭で彼女を待ち受けていたのは片手に鞭を撓らせて、テンガロンハットを目深にかぶった一人の教師。
学年の生徒指導主事、轟龍寺電磁郎だ。
「冥条!一週間連続の校門違法突破!もう見過ごせん!ギルティ!」
怒りの電磁郎が鞭の取手のスイッチを入れた。バリバリバリ!鞭から放たれたショックウェーブが琉詩葉のしなやかな脚を撃つ。
「ぎゃ〜〜!ちょっと電ちゃん、やりすぎじゃん!」
琉詩葉が右足を押さえながら電磁郎に叫ぶ。
「冥条……この際はっきり言っておく。俺が赴任して十年、この『裁きの教鞭』の聖痕を体に刻まなかった不良は一人としていない!今日がお前の番だ!」
教師が帽子のつばを回しながらニタリと笑う。
「え〜!あたし不良ちがうし!でも分かったわ、電ちゃん、目には目を……そっちがその気ならこっちも考えがあるから!」
琉詩葉がスクールバッグから、アメジストをあしらった錫杖を取り出した。
「来たれ、風雷!エアリアルサーバント!」
天から響くドラムの異音。晴天が俄かにかき曇った。
「……轟龍寺先生、今日は本気みたいね。」
図書室の窓から校庭を見つめる少女が、静かに呟いた。
「ああ……いい機会だ、『冥条琉詩葉』、お前の『実力』、この目で確かめさせてもらう。我ら『聖魔の円卓』に列なる資格があるのかどうか!」
書架の陰に立つ燃える眼をした少年が、そう言って妖しく笑った。 「啓太、部室来い」。
瑞樹先輩からスマートフォンにメールが入っていた。瑞樹先輩は文芸部の部長だ。文芸部と言っても、俺と瑞樹先輩しかいないが。
最近、部室に顔を出していなかったし、部室に顔を出した。
瑞樹先輩は窓際の机で何か読んでいた。切れ目にメガネをかけて小顔できつい顔だが美人な女性(ひと)である。
「啓太、机の上に四つん這いになれ」。
え、これ何のフラグ?とりあえず、中央の会議机に四つん這いになった。
「さて、これから、私は実験を始める。声を出したら、おしおきがあるぞ」。
そう言うと、スタンガンをチラリと見せた。そして、瑞樹先輩は僕のベルトを緩め、ズボンをおろした。指を口でなめ、そしてはじまった。
アナルへ指を入れてきた。最初は違和感を感じたが、前後に動かされると、だんだん気持ちがよくなってきた。
声を出そうとしたら、瑞樹先輩はスタンガンのボタンを押し、ビリビリとさせた。
無論、あっちのほうも元気になってきた。僕が切ない表情を見せると、瑞樹先輩はあっちのほうをしごきだした。
予想していたよりつたない動作だった。
あんまりスムーズと言えず、さわっているところも正直気持ちがいいところではない。
それでも、愚息は正直者で、だんだん大きくなってきて、汁も出てきた、最後は机の上に発射してしまった。
その時、思わず声を出してしまい、スタンガンでビリビリをさせられ、僕は気絶してしまった。
気づいた時には部室に僕一人で下校時間もとっくに過ぎていた。 >>353
同じワードが連続していて文章が単調♪
なぜビリビリさせられてるのか理由がわからない♪
エロシーンなのに余りエロさを感じない♪
もうちょっと頑張りま賞♪
アチキの考え♪(> ∀ <)ゝ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています