大学のサークルで6年間見てきた限りだけど、
「デッサン」「パース」「ルーミス」←この辺の言葉を繰り返し、
「練習しろ!」「練習しろ!」って言ってる奴は、言ってる奴自身99%上手くないね。
それを言われてる奴も上手くならない。
学ぶのは、「口ぶり」だけ。そう言われ続けた奴が高学年になると、後輩に同じこと言ってる。勿論、自分は上手くない。

上手い奴って、なんつーか元から上手い。そんで他人にどうしろとか言わない。
聞くと、好きなもの好きなだけ描けばいいって言うんだけど、それいうと前述の「練習しろ」君が
「好きなものだけ描いてたらデッサンが狂う!パースが狂う!だからデッサンやれ!パースやれ!嫌いなものを描け!練習しろ!」って横槍入れてくる。
そんで、そいつは全然上手くならない。

上手くなりたい奴ってのは要は絵が上手くなりたいわけであって
絵が描きたいわけじゃないんだよな。
そういうタイプは絵が上手くなれば絵を描くのが好きになって
自然と絵を描きたくなるようになる、とそう考える。

言うまでもないが本当に上手い奴ってのは逆なんだよね。
絵を描くのが好きで自然と絵を描くから上手くなる。

で、絵を描くのが好きってのは上手いからじゃなく描きたいものがあるからなんだと思う。
どんなに上手くったって描くのが立ち絵だけじゃそりゃつまらんもの。
エロだって描き続けりゃわりとすぐ飽きちゃう。
好きなものだけ描けってのは単純なようでいて含蓄がある言葉だよ。
それはつまり、描き手が何をどれだけ好きかによって意味が異なる。
自分が何が好きかはっきり答えられないような絵描きならせいぜい2〜3枚描いてネタ切れしちまうだろう。
そんなんで描き続けられるわけがない。