もうとっくに自分の才能には見切りをつけているつもりなのに、
いまだ小説に恋々としている自分がいる。

今現在、二作の中間結果発表待ちだが、どうせだめだろう。
ここ三年血の滲むような努力をして、文章力と構成力は飛躍的
に伸びたと思う。しかし肝心のところがだめだ。面白い小説を
書けない。三十台後半から本格的に書き始めたのだが、その頃
は次々をアイデアが降って沸いてきた。まるで神が降りてくる
ように。ところが四十台半ばを過ぎるとめっきりそういうこと
が減り、ここ一年ほどは完全になくなってしまった。

アイデアというか、新しい作品を作る能力が枯渇してしまった。
書きたいという気持ちは強いのに。

もう限界なのかな。それともこの壁を乗り越えた先に、希望が
あるのかな。