純文学では小説が完成してるだけでは1次落ちなんですよ
日本語が正しく、内容もおもしろくてもね(それはエンタメの仕事だから)
純文学は、なにかしら文学的な仕掛けとか企みがないといけないんですよ

そういう意味ではあなたが考えるような方向性のレベルは決して高いわけではないと思いますよ
べつな角度からの見方のレベルでの勝負と言う事です(高さが同じでも奥行きは差があったりするでしょ)
受賞作を読んでみれば一番良いんだけど本になっていないから芥川賞受賞作でもいいけど
より特徴的なのは、abさんごとか、ゴルディーダとかね
おもしろくもないしレベルの高さも感じないはずです
これらがやってる事は比喩を封じてみたり、珍妙な日本語で書いたりしてて実験小説なわけです
そして、そういうのが高評価なんですよ
内容的な事で言うなら異化効果を利用した時間感覚のゆがみを小説でやってみたりとか
10代の作者が10代の言葉と見方で小説を書くとか
マジックリアリズムを日本の民話っぽく書くとか
そういうやつですね

だから文藝に出すなら、そういうのやらないといけないって事です
新人賞なので、そういうことを見つけるのは難しいかもしれないけど
少なくとも自分なりのアレンジした真似ごとくらいは何か入れないといけない
そうじゃないと「ちゃんとお話になってるのに1次でおとされた」とか
「受賞作、ちいともおもしろくないじゃん」
って文句言う万年ワナビになるだけです