足の間読んできた。
時代を捕まえることが必須だと考えていて
「今」を書かなければいけないような気がしていたけど
ずいぶん前の時代設定で「今」ではない作品でも評価されるところはあるのだなと思った
タイトルの意味するところがいくつか提示されていて
冒頭が鮮烈な印象だったのが良かった
語り手が前にあまりでてこなくていつの間にか兵庫→広島→九州と移動していたりするのや
シーンのつなぎ目が明確に示されないのに理解できるのは力量ということなのだろうか
冒頭から男が出てくるまでの道具立てや印象的なエピソードと比べると
後半が古くさくも思えるシーンとなるが九州の景色を書くには必要だったのか
舞台が九州なのは賞対策だとして、その他の部分がさらっと書かれているのは
個人的な好みとは離れて行った気がする
各氏の選評を読んだが、今この時に女の一人称で過去の日本で生きる外国人女を書くというのが
題材として必要だったのか分からなかった
冒頭から男が出てくるまでは凄く良かったのは変わらない