0057名無し物書き@推敲中?
2016/11/13(日) 16:08:47.54男が傍らにあったボタンを押すと、時空が歪み出した。
外で馬鹿騒ぎをしていた人々はその歪みに吸い込まれ、歪んだ。新年に高ぶる街の喧騒は、一瞬にして悲鳴に変わっていく。
「お、おい。待てよ。どうなってるんだ?」
眼下に広がる光景に、足がすくむ。身動きも取れず、ただひたすらに街が壊れていくのを眺めていた。
しばらくすると、歪みの中心から何やら光る物体が現れ出した。瞬く間にそれらは数を増していき、そして散らばった。
街の時計塔が鳴り、12時のお告げを知らせる。
2025年、世界は動乱に包まれた。
偽のプロローグ続 完
次 >>60