なぜそうなのかというと、つまりは
一人称と謳いながら「俺」の主観というよりは客観的でしかないから。

>娘が好きだったクマのぬいぐるみはベッドの上に行儀よく座ったまま。遺影の写真も笑わない。

とかは、「俺」として書くには
【ベッドの上に行儀よく座ったクマのぬいぐるみが目に入り、娘が好きだったことを俺は思い返していた。】
【遺影の写真も、今の俺には笑ってるようには見えなかった。】
とか、「俺」が見たものを「俺」がどう感じたかの書き方にしてないから
なので一人称として活かされた書き方になってない。