「モンスター・ライド」
この小説も含めて、「片岡義男=かっこいいアメリカ」と20代の時統合失調が強くなって、それまでの自我が崩壊していくまで、アメリカへの憧れは強くあったことを思い出した。

「ハートブレイクなんてへっちゃら」
この小説は過去の記憶が無い。女と付き合って、女ってだいたいこんなモノ、という経験値で読み込める。主人公がハードボイルドに行動するのがかっこいいなと思った。

「ひどい雨が降ってきた」
これも印象の記憶が無い。男二人を相手にする女、というのはボウヤだった昔は考えられなかったが、今振り返るように読むと、また違っている。
人生は思ったようには動かない、女もそうだ、と最近思う。そんなことを振り返って思うのである。

「青春の荒野ってやつ」
この小説は途中舞台が春日部になるので、地元なのでよく覚えていた。話の筋は大分錯覚して覚えていたけど。
 総括してみると、酒でたとえるならバドワイザーのビールを飲むように、1缶飲めてしまうような、そういう読みやすい文体で、読後感もだいたいさわやかになる。
3角関係などの表現も現実のように泥臭くなく、さわやかな空気感が支配し、読んでて気落ちしないな、と思う。回りくどいというのがない。
280ページが半日で読み終えてしまうことができるライトなテイストの文庫本である。今後、文章でお金を貰うポジションに経ったら、原点に返る、文章の読みやすさはやはり
「片岡義男さんの影響を受けています」と言いながら文章を書いていくことになると思う。
次は何を読もう。「日はまた昇る」ヘミングウェイか、「人間の証明」森村誠一か、角川書店で角川映画でと続けるのも面白いように思う。

https://blogs.yahoo.co.jp/blueirisr8/64917021.html