>>つづき
前半の雰囲気はあんな感じでいい。安部公房の「砂の女」みたいなイメージか。
学者然とした語り口の主人公が理路整然と採集について語り、後半にむけて、独善を掲げ少しずつ狂っていく。
幼女をどのように愛で、どのように苦しめるのか、蝶の採集と絡めて、狂気をさも正常な人間が語っているとしたほうが、心地よい不気味さを描けたのではないか。
少し勿体無い。

以上、感想。