>漠然としたものが、まさにプロの、プロットなのです。

ある種の直観で全体は決まる。「これならできそう」という漠然とした直観。そこから具体化していく
わけだが、それには想像をはるかに超えたエネルギーがいる。一度も山に登ったことがない人だと麓に
立って頂上をみただけで、そこまで到達できるとはとても思えない。そして絶望してしまう。
 頂上がまったく見えない山は登っていけるけれども、頂上が見えたとたんに絶望して引き返してしまう。
小説とはそういうものだ。一度書いてしまえば楽に書けるようになる。