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【横溝】ミステリ新人賞なんでも31【鮎川 】
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0814名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2017/11/20(月) 13:23:48.83
【若桜木虔 公募ガイド連載メモ】
・視点を置く登場人物が多いと一般読者は登場人物に感情移入して読みにくい。長命のプロ作家を志すのなら単独視点を心がける。
・エンターテインメントで読者を獲得する秘訣は、物語のエピソードを、時系列に忠実に並べて書くこと、それでなおかつ面白いことである。
・登場人物を使い捨てにしない。冒頭のほうで出てきた人物が途中から出なくなるとか、重要人物が後半になって忽然と出てくる、といったアンバランスな物語構成は、できるだけ避けなければならない。
・新人賞選考において“泣かせる物語”は圧倒的な強みを発揮する。選考委員を泣かせることができたら、他の些細な欠点・弱点などは、消し飛んでしまう。
・「この分野に関する知識なら、おそらく自分は誰にも負けない」という自負があったら、その分野の蘊蓄を、とことん詰め込むこと。
それと同時に、読者が大泣きしてくれるように、主要登場人物の置かれた立場と、巻き込まれる事件・事故などを工夫すること。
・新人賞とは応募者の創造力・想像力を見るもの、どれだけ応募作に新奇のアイディアが盛り込まれているかを見るもの。新奇の斬新なアイデアがあれば、技術の拙劣度などは容易に撥ね返す。
・未成年者の非行(喫煙・飲酒・暴走族)、リストラ離婚、DV、虐め、セクハラ、パワハラ、引き籠もり、自殺未遂、不倫、ストーカー、オタク、フリーター、ホームレス、売春、水商売、オカマ、同性愛、
鬱病、統合失調症、性同一性症候群、カルト宗教などは、あまりに大量に新人賞応募作で送られてくるので、下読み選者が真面目に読まない。
・時事ネタは、新人賞を狙う多くのアマチュアが「こういうテーマの物語は受ける」と勘違いして好んで取り上げるのだが、新人賞は基本的に応募者の創造力・想像力を見るもので、
「どこかで見たような物語」は「創造力・想像力不足」と見なされるし、他の応募者と似た物語は「独創性に欠ける」と見なされ、どれほど面白くても落とされる。
〈続く〉
0815名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2017/11/20(月) 13:25:28.37
〈続き〉
・執筆に際しては、明確に売り≠意識し、何かで印象を残さなければいけない。
・主人公を馬鹿・間抜けに設定したら、まずミステリは失敗する。主人公は優秀、かつ敵も優秀であり、敵の策略などにより主人公はピンチに陥るものの、
機転や実力を発揮し、四苦八苦しつつ切り抜けなければいけない。
・キャラクター造型が巧いとは、端的に言って、主人公および主要登場人物の性格が魅力的であり、なおかつ登場人物同士の会話が巧みであることを指す。
「キャラの巧さは七難隠す」主要登場人物のキャラ造型が魅力的なら、ストーリー展開がステレオ・タイプであってもファンは食いついてくる。
・新人賞受賞の傾向と対策とは、過去の受賞作を分析研究して、絶対に似ないようにすること。
・選考委員の圧倒的大多数は都会人なので、都会を舞台にすると不利。絶対に大都会でなければ成立し得ない物語でない限りは地方、それも、できるだけ鄙びた田舎が有利。
都会人には体験不可能に近い自然描写が優れていれば、前例があってもOK。北国の豪雪、南国の凄まじい大型台風など。
・全く取材せずに空想だけで何か新しいアイディアを考えようとすればするほど他人のアイディアと酷似してくる。
・日本語には接続詞、特に順接の接続詞を使うほど悪文になるという特徴がある。
・小説の台詞回しでは鸚鵡返しはNG。「そう言って」の多用もNG。鉤括弧があれば言ったことは分かる。どのような情感を込めて言ったのか、手抜きをせずに描写すること。
・登場人物名は誤読回避のために、一文字も重ならないのが鉄則(家族や親類を除く)である。現実に、登場人物名の類似性を選考時の減点対象にしている選考委員が存在するので、アマチュアは要注意である。
・読者(選考委員)に受けるのは、「かなり性格的にヒネくれているが憎めない、言動がユニークで魅力的」という人物である。
しかしユニークなキャラを捻り出そうとする余り、少しも魅力的でない、嫌悪感を催すような人物造型をして、予選落ちする応募作も多々あるので要注意である。

以上!
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