かなたは霊の世界を解き明かしたいってわけじゃないんだな
霊能者に対しての強いアレルギー反応を見る限り、現象の目撃まではしようとしても、メカニズムまでは追いかけてない
何か現象が起こるとき、起点が必ず存在するが、表層だけを目撃した人からはその情報が得られない
霊能者に頼るしかないが、霊能者は口々にバラバラの見解を述べる
でも現象の目撃者、複数の霊能者の話の中に、わずかに共通項が見いだせることがある
共通項とは科学でいえば統一理論のようなものだ
それを見つけるのが怪談蒐集の面白いところだと思うのだが