「蒼の告発」はかっこいいけど、ひねりはないかな。○○の告発っていうのも多いけど、蒼じゃなくって、別の意外な単語を使ったら面白いタイトルになったかも。
「マルタの猫」は、ハードボイルドなイメージのあるマルタに、猫をつけたセンスは面白いんじゃないの。でも、外国物は乱歩賞じゃあんまり評価されないんだよね。マルタってついてるけど、舞台は日本の話かもしれないけど。
「トラップ・ニュース」は、まんまニュースにトラップが仕掛けられてるんだろうけど、タイトルとしてはひねりや色気がないかなぁ。受賞してもタイトル変えられそう。
「ペルーインディオたすけあい神社」は、たすけあい神社っていう単語は面白いね。地名が外国なのに、なんで日本の神社やねんみたいなひねりがある。上手くコミカルなライトミステリーに出来たら面白いけど、中身はハードそう。
「青き海に眠れ」は、これも陳腐かなぁ。○○に眠れってけっこうありそうなタイトルだけど、「青き海」って単語もありがちだし。ありがちなものにありがちなものを足してもあんまりなぁ。
「覚めきらぬ夢の重さに」は、いいんじゃないの。内容わからないけど、夢って目標の夢なのか、夜見る夢なのかでも評価変わるな。目標の夢なら陳腐だけど、夜見る夢の重さなら割と面白いタイトルかもね。
「到達不能極」は、南極点か北極点にでもいく冒険小説かねぇ。タイトル自体はいいんじゃないの。ハードな冒険小説なら、ハードなタイトルって感じで。
「革命戦士は眠らない」は、陳腐かな。革命戦士という単語も、眠らないという単語も、両方陳腐だな。作者はもう初老の老人っぽいけど、受賞してもタイトルは変えられるんじゃないの?
「零墨の龍」はかっこいいんじゃないの。零墨に龍が描かれてて、それが手がかりになって事件を追うんだろうけど、「○○の龍」の○○に零墨っていう単語を持ってきたのはいいセンス。これよりいい単語はちょっと思いつかないな。

でも、改めてみて思ったけど、たいていの候補作リストのタイトルに「眠る」「眠れ」「眠らない」みたいに、「眠る」っていう動詞が入ってるよねw
三大欲求で一番強い欲求だからなのかねぇ