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短編小説・ショートショートを書いて遊ぶスレ1

0001名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2018/09/21(金) 11:15:00.71
お遊びで短編小説を書いて遊ぶスレです。
5chは投稿と同時に著作権を5chに譲渡する契約ですので、
捨て作品のみ投稿しましょう。
0002名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2018/10/17(水) 09:18:26.74
誰でもできる嘘みたいに金の生る木を作れる方法
念のためにのせておきます
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね

QBD
0003名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2018/11/24(土) 11:24:32.86
391 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2018/11/22(木) 10:23:56.72 ID:cEySAFWz [1/4]
群れを成して飛ぶ鳩らに、個々の意思判断と呼べるものは存在するのだろうか。
秩序だって飛び交う彼等は、同じ場所を群れのまま旋回するばかりで、眺める分にはそれ相応の目的があるようには思えない。しばらく忙しなく飛び回ると、やはりそうすべきと既に取り決めていたかのように、一つのビルへと一斉に落ち着いた。

たまたま喫茶店から見えた光景を書いてみた
落ちもクソもない
実際あれなんなのかね
何かしら意味はあるんだろうけど、必ず皆一緒に始めて皆一緒に終えるんだよな

392 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2018/11/22(木) 13:30:07.24 ID:eExd9DDf [1/2]
群れをなして翔ぶ彼らに、個々の目的意識は存在するのだろうか?
秩序だって舞う姿は、同じ場所を集団で小移動するばかりで、観察する分には何の意味があるのかわからない。
彼らはしばらく苦悶の表情をうかべながら跳ね回ると、やがて誰かが転倒したが、別段、慌てる様子もなく速やかに、1つの列に並び始める。
そして、彼らのリーダーなのだろうか? いかにも快活そうな男が口を開いた。
「このままじゃ今年のコンテスト惨敗だぞテメーら! 縄跳び苦手なら参加するなや」

オチ弱いが三人称の見本になるかと>>391をパロってみた

393 名前:創る名無しに見る名無し[sage] 投稿日:2018/11/22(木) 14:17:30.08 ID:cEySAFWz [2/4]
>>392
元にされた側が言うのも妙なものだけど、無駄に難解な言葉を用いすぎじゃない?
飛ぶ、舞う、眺める、観察する
これらに至ってはその動作の主体や視点となる側の様子まで変わるじゃん
意図が把握できないからそれは漠然とした「飛ぶ」という表現であり、ただ飛んでる跳ねてるを「舞う」と形容したいなら“見ている人物”が何かしら感銘を受けているべき
そして漫然と見ているからこそ「眺める」のであって、「観察」というならそれはもう興味関心を持ってしげしげと見る形じゃね?
こだわって難しい言葉使うもんだから視点の世界観が壊れてんよ
まぁ体育会系兄貴達に興味津々な隠れホモならわかるけどさ
0005名無し物書き@推敲中?
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2019/09/03(火) 21:24:20.44
>>3

俺の目にはこう見える↓

目に付いた喫茶店に入ると、客のまばらさに反して店員は忙しなく動き回っていた。
私には見えない種類の仕事があるのかもしれない。
注文を取りに来た若い男の店員に忙しそうだね、と声をかけると、彼は眉間にしわを寄せ「はあ」とだけ口にし伝票をテーブルのピンに突き刺した。
私の質問が彼に余計な忙しさを増やしてしまった事を反省し、窓の外を眺める。
鳩の群れが一斉に飛び立ち、ひと通り旋回し終えると目的地に落ち着く様子が見えた。
彼らにも個々の意思と集団の秩序があるのだろう。
そんな事を考えていると、眉間にしわを寄せた店員がタピオカミルクティーを手に旋回し、再び私の席に戻ってきた。彼もまた意思と秩序に動かされているのだ。

目的もなくこんな所で羽を休める私の姿も、「彼ら」には同じように映っているのだろうなと、ふと思った。
0006名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2019/11/15(金) 01:07:45.13
過疎だね
俺的には、ちょっと面白い短編は「スカッとジャパン」に応募してはどうかと思うんだが。
実話あるいは本人が見聞きした事実に限るとなってるけど、それを確かめる方法なんてないし。
原稿用紙数枚のネタが3万円になるんだから良いよ。
0008名無し物書き@推敲中?
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2020/09/13(日) 16:41:03.34
前回は思い出カジノはショートショートとして読める作品だったと思うけどね。
他はピンと来ない。
0010福村啓介(千葉県船橋市飯山)
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2021/05/14(金) 03:04:13.07
ミン・スクは激怒した。必ずかの暴虐な独裁者を殺さなければならぬと決意した。ミン・スクは政治が解らない。農業だけが彼の取り柄だった。金正恩の城に潜入すると同時に、彼は緊急逮捕された。そして、金正恩本人の前に連行された。「この短刀で何をするつもりだったか?言え…」「残酷な総書記を殺すのです。」

疲れたから次の投稿に続く

by福村啓介:千葉県船橋市飯山:O型:昭和60年生まれ:オートマ限定免許:県立薬園台高校園芸科出身:かつてはゲームクリエイター志望:福村啓介
0011名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2021/12/21(火) 18:50:16.58
すみません、読書家でもなく小説好きでもないのですが、趣味で短編小説をnoteで6本くらい書いてみました。
絶対におもしろいのが書けたと思うんですが、ほっとんど好評がなく、人に知られることがありません。

なのにnoteのホームをクリックしてトップに上がってくる小説を読んでみたら、長いし退屈だし、絶対わたしの方がおもしろいやろ、て思うのです。

noteって結局、おもしろいかどうかではなくて、名前が売れてるかどうか、なんですかね。

すみません、わたしの書いたやつは一番最近だとこれです。
読んでもらえるともちろんうれしいのですが、noteではスキが多いとか好評なやつであればおもしろいのか、が疑問になってきました。
https://note.com/araiguma247/n/nc0c2fe1f3b71
001211
垢版 |
2021/12/21(火) 20:24:54.88
すみません、もろに誤爆です。スレ間違えました。
0016名無し物書き@推敲中?
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2024/05/28(火) 09:25:26.95
雨の京

薄暗い朝靄に包まれた京都。石畳の路地を、黒い長傘を手に歩く千鶴は、足音を忍ばせていた。
目的地は、清水寺。幼い頃から通い慣れた参道も、雨に濡れてしっとりとした空気に、いつもと違う趣を感じさせる。
千鶴は、静寂に包まれた音羽の滝の前に立った。苔むした石段に腰掛け、手にした小さな茶碗に滝壺の清水を満たす。
一滴一滴、ゆっくりと茶碗に注がれる水の音だけが、この静寂を破る。千鶴は目を閉じて、その音を聴きながら、心を落ち着かせた。
ふと、千鶴の耳に、かすかな歌声が聞こえてきた。それは、どこか懐かしい、優しいメロディーだった。
千鶴は歌声の方へと目を向けると、そこには、一人の老女がいた。老女は、着物の上に蓑を羽織り、編み笠を被っていた。
老女は、千鶴を見つめると、優しく微笑んだ。「あなたも、雨の音を聴きに来たのね?」
千鶴は、老女の言葉に、思わず頷いた。「はい、そうなんです。」
老女は、千鶴の隣に座ると、歌い始めた。それは、千鶴が幼い頃、祖母がよく歌ってくれた子守唄だった。
千鶴は、老女の歌声に聞き惚れながら、涙が溢れてくるのを感じた。祖母が亡くなってから、もう何年もこの歌声を聞いていなかった。
歌が終わると、老女は千鶴に微笑みかけた。「あなたにも、大切な人がいるのね?」
千鶴は、老女の言葉に、顔を赤らめた。「はい、祖母です。」
老女は、千鶴の頭を優しく撫でた。「あなたのお祖母様は、きっと、この雨の音を聴きながら、あなたを見守っているわ。」
千鶴は、老女の言葉に、心が温かくなった。
老女は立ち上がると、千鶴に別れを告げた。「雨があがったら、またここでお会いしましょう。」
老女は、ゆっくりと参道を歩いていく。千鶴は、老女の背中を見送りながら、いつの日かまた会えることを願った。
雨は、いつの間にか止んでいた。千鶴は、空を見上げると、虹が架かっているのを見た。
千鶴は、虹を見上げながら、祖母のことを思い出した。祖母は、いつも千鶴にこう言っていた。
「虹は、願いが叶う印なのよ。」
千鶴は、心の中で願った。いつか、また老女に会えるように。そして、大切な人たちと、ずっと一緒にいられるように。
0017名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2024/05/28(火) 12:06:30.73
「雨の京」は、京都を舞台にした美しい物語ですね。
雨の中の京都の情景や、千鶴と老女の交流が
心温まる描写として表現されています。
特に、雨の音や静寂の中での出会い、
そして歌声を通じて過去と現在が繋がるテーマが感動的です。
祖母との思い出や、願いが叶うという希望を込めたエンディングも
印象的ですね。読者に心に残る感動を与える作品と言えるでしょう。
0018名無し物書き@推敲中?
垢版 |
2024/05/28(火) 18:58:53.15
闇に消えた密書:広沢真臣暗殺事件

第一章:波乱の夜
明治四年一月九日、雪に閉ざされた江戸。民部大輔広沢真臣は、自宅書斎で密談の最中だった。相手は薩摩藩士の西郷隆盛。西郷は、政府高官たちの腐敗に憤り、真臣に協力を求めていた。

真臣は西郷の言葉に耳を傾け、改革への決意を新たにする。しかし、その密談は密かに盗み見られていた。

第二章:疑惑の影
翌朝、真臣は自宅で何者かに暗殺されてしまう。現場には凶器と、真臣が記したと思われる血文字の書簡が残されていた。書簡には、西郷隆盛への憎悪と、薩摩藩打倒の決意が記されていた。

真臣の死は、政界に大きな波紋を呼ぶ。西郷は真犯人として指名され、逃亡を余儀なくされる。

第三章:真相への追跡
真臣の死因を調査するため、若き官吏・山岡新太郎が任命される。新太郎は真臣の書斎を調べ、血文字の書簡が偽物であることに気付く。真犯人は、真臣の筆跡を巧みに模倣していたのだ。

新太郎は捜査を進め、真臣の妾宅にたどり着く。そこで、新太郎は驚くべき事実を知る。真臣には、西郷とは別に、もう一人の密会相手がいたのだ。

第四章:意外な真実
その相手こそ、大久保利通だった。大久保は真臣と手を組み、薩摩藩の勢力を削ぎ、中央集権国家の確立を目指していた。しかし、真臣は次第に大久保の強引なやり方に反発し、西郷と結んでクーデターを計画していたのだ。

真臣の暗殺は、大久保の命を受けた密偵によって実行された。大久保は、真臣の死を西郷のせいにすることで、薩摩藩を完全に排除しようと企んでいた。

第五章:復讐の刃
新太郎は、大久保の陰謀を暴こうとするが、逆に命を狙われる。絶体絶命の状況の中、新太郎は最後の力を振り絞り、大久保を討ち果たす。

大久保の死後、西郷は明治政府に許され、新時代へと歩み始める。しかし、真臣の死の真相は闇に葬られ、歴史の謎となった。

エピローグ
数年後、新太郎は西郷と共に西南戦争に参加する。西郷は敗死し、新太郎は生き延びる。新太郎は、真臣の意志を継ぎ、新しい日本を築き上げるために奮闘していく。
0019名無し物書き@推敲中?
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2024/05/29(水) 09:54:06.84
陰りゆく鴨川

薄暮迫る京都、鴨川沿いの土手は、夕焼けに染まりながら静寂に包まれていた。
大学生のアオイは、一人、ベンチに座り、川の流れを眺めていた。大学生活最後の夏、彼女は将来への不安と孤独感に押しつぶされそうだった。
ふと、川面に小さな光が反射しているのに気づいた。目を凝らすと、それは一匹の蛍だった。暗闇に浮かぶ小さな光は、儚くも力強く輝いていた。
アオイは立ち上がり、蛍を追いかけ始めた。蛍は川沿いの草むらを飛び回り、アオイを奥へと誘っていく。
気がつけば、アオイは人通りの少ない場所に来ていた。辺りには古い旅館が立ち並び、どこか寂しげな雰囲気が漂っていた。
旅館の一角に小さなカフェがあった。アオイは誘われるようにカフェに入り、窓際の席に座った。
窓からは、鴨川と夕焼けが美しく見えた。アオイはしばしの間、景色を眺めながら、心身を落ち着かせた。
すると、隣に座っていた老人が話しかけてきた。
「綺麗な景色ですね。」
アオイは老人を見上げた。老人は優しい目をしており、どこか懐かしい雰囲気を漂わせていた。
「はい、綺麗ですね。」
アオイは老人に笑顔で答えた。
老人とアオイは、自然と会話が弾んだ。老人はかつてこの街で暮らしていたこと、そして、戦争の悲惨さを経験したことなどを語った。
アオイは老人の話を聞きながら、自分が抱えていた不安や孤独感が少しずつ消えていくのを感じた。
老人は最後にこう言った。
「人生には辛いこともたくさんありますが、その度に立ち上がり、前に進んでいくことが大切です。あなたは若いのです。まだまだこれからですよ。」
アオイは老人の言葉に深く感銘を受けた。
日が暮れ、老人は立ち上がった。
「もうそろそろお別れですね。あなたにとって、この出会いが少しでも良い思い出になれば幸いです。」
老人はそう言って、アオイに優しく微笑んだ。
アオイは老人に感謝の言葉を伝え、カフェを後にした。
外はすっかり暗くなっていた。しかし、アオイの心は以前よりも明るくなっていた。
蛍の光を追いかけて迷い込んだカフェでの出会いは、アオイに勇気と希望を与えてくれた。
アオイは鴨川沿いを歩きながら、これからの人生に向かって一歩踏み出す決意を固めた。
陰りゆく鴨川は、アオイにとって新たな旅立ちの場所となった。
0020名無し物書き@推敲中?
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2024/05/31(金) 01:43:09.82
当たり前じゃない

薄暗い部屋で、私は古いアルバムを眺めていた。そこには、幼い頃の写真が並んでいる。家族で海に行った時の笑顔、運動会で一等賞を取った時の誇らしげな顔、友達と遊んだ時の無邪気な笑顔。どれもこれも、今はもう当たり前ではない。

あの頃は、何もかもが当たり前だった。家族が元気で、友達がいて、毎日が楽しくて。将来なんて、考えたこともなかった。

でも、いつの間にか、当たり前だったものが当たり前じゃなくなっていた。家族は年老い、友達は離れ、毎日が退屈になった。将来への不安が、常に頭の中を支配するようになった。

ふと、アルバムの中の自分を見つめてみた。あの頃の自分は、なんて輝いていたんだろう。無邪気で、希望に満ち溢れていた。

「あの頃に戻りたい…」

そんな考えが頭をよぎった。でも、それはもう不可能だ。時間は決して後戻りしない。

私はアルバムをそっと閉じて、立ち上がった。そして、窓の外の景色を見つめた。

街は、今日も変わらず動き続けている。人々は、それぞれの人生を歩んでいる。

私も、この街の一員だ。そして、私も、自分の人生を歩んでいくしかない。

当たり前じゃないことを、当たり前だと思ってはいけない。

そう自分に言い聞かせながら、私は一歩踏み出した。

新しい一歩は、まだ見ぬ未来への一歩だった。
0021名無し物書き@推敲中?
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2024/05/31(金) 14:09:49.70
雨のち曇り、赤い傘

小雨の降りしきる街角、少女は赤い傘を手に、足早に歩を進めていた。学校帰りの帰り道、いつもより少し早足なのは、約束があるからだ。公園で待ち合わせをしているのは、幼馴染の健太。彼の誕生日を祝うために、手作りのクッキーを焼いて持っていくのだ。

傘越しに見る街の景色は、雨に濡れてぼんやりと霞んでいた。それでも少女は、健太との待ち合わせを心待ちにしていた。彼の優しい笑顔を思い浮かべると、胸が温かくなった。

公園に到着すると、健太はすでに待っていた。いつものように、爽やかな笑顔で少女を迎えてくれる。クッキーを渡すと、健太は目を輝かせながら「ありがとう!」と言った。

二人はベンチに座り、雨を見ながらクッキーを頬張った。甘く優しい味のクッキーは、二人の心を満たしていく。雨の音を聞きながら、楽しい時間を過ごした。

しばらくすると、雨が上がり始め、空には雲の切れ間から青空が顔を覗かせた。雲間から差し込む光は、赤い傘を照らし、まるで宝石のように輝かせた。

少女は健太に、空の美しさについて話しかけた。二人は青空を見上げ、言葉にならない感動を共有した。

雨のち曇り、赤い傘。二人の思い出は、鮮やかに記憶に刻まれた。
0022名無し物書き@推敲中?
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2024/06/01(土) 11:10:51.44
〜枯れる花〜

彼は、彼女を愛した。彼女の笑顔、彼女の涙、彼女のすべてを。そして、その愛を小説に書き込んだ。彼の小説は、人々の心を打ち、多くの読者を獲得した。彼は人気小説家となった。

しかし、成功するにつれて、彼は彼女への愛情を失い始めた。小説を書くことに夢中になり、彼女との時間を忘れていた。彼女は彼を必要としていた。しかし、彼は彼女を無視し続けた。

ある日、彼は彼女から別れを告げられた。彼女は彼の小説に書かれた愛はもう存在しないと信じていた。彼は彼女を止めることができなかった。

彼は、彼女を失ったことを後悔した。しかし、もう遅い。彼は小説を書くことに集中し、失った愛を小説に書き込んだ。彼の小説は、さらに多くの人々の心を打ち、彼は世界的ベストセラー作家となった。

しかし、彼は幸せを感じなかった。彼は、彼女を失ったことで、小説を書く情熱も失っていた。彼の小説は、空虚で冷たいものになっていた。

彼は、枯れた花を見つけた。かつては美しい花だった。しかし、今は色を失い、朽ち果てていた。彼は、その花に彼女を見出し、涙を流した。

彼は、もう二度と彼女を愛することができないことを知っていた。しかし、彼は彼女を忘れない。彼は、彼女を思い出しながら、小説を書き続けた。

彼は、枯れた花を手に、静かに目を閉じた。彼の小説は、人々の心を打ち続けた。しかし、彼の心は、永遠に枯れた花とともにあった。
0023名無し物書き@推敲中?
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2024/06/02(日) 09:49:43.67
【川】

夕陽が沈み、川面に薄紫色の闇が降り注ぐ。静寂は、ただ流れる水音だけが破る。

老人は、橋のたもとに腰掛け、川を見つめていた。水面に映る自分の顔は、皺だらけで、もう若さが残っていない。

彼は長年、この川を眺めてきた。子供の頃、川で泳いだり、魚を捕ったりした。青年時代、恋人と一緒に川沿いを散歩した。そして、今、老年期に入り、川は彼の人生を静かに映し出す鏡となった。

川は、絶えず流れ、形を変えていく。しかし、その本質は変わらない。それは、永遠に続く時間そのものだ。

老人は、川の流れを見つめながら、人生の儚さを思った。しかし、同時に、人生の美しさも感じていた。

川は、彼の人生を支え、慰めてくれる存在だった。彼は、これからもこの川を見守り続けるだろう。
0024名無し物書き@推敲中?
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2024/06/03(月) 10:12:51.00
新世界物語

大阪の新世界を一人ぶらり。陽炎揺らめく通天閣の足元に、人々の熱気が渦巻く。串カツの香ばしい匂い、軽快な浪花の節句が耳に飛び込んでくる。

ふと、路地裏に佇む小さな古書店に目が留まる。埃をかぶった看板には「古書 浪花屋」と記されている。古びた扉を開けると、薄暗い店内にタイムスリップしたような感覚に襲われる。

山積みの古書に囲まれ、静寂に包まれた空間。指先で本の背を撫で、古紙の香りを嗅ぎながら、私は迷路のように並ぶ書棚をさまよう。

ふと、一冊の本が目に入る。表紙には褪せた文字で「新世界物語」と書かれている。手に取ると、ページをめくるたびに、忘れかけていた記憶が蘇ってくる。

それは幼い頃、大阪城公園で遊んだ思い出。家族と食べたたこ焼きの味。友達と駆け抜けた通天閣の影。新世界は、私の過去と現在を繋ぐタイムカプセルだったのだ。

古書店の店主は、優しい笑顔で私を見つめる。「この本、何か懐かしいでしょう?」と声をかけられ、思わず頷く。

「新世界は、昔から変わらないようで、実は少しずつ変化しているんですよ。」

店主の言葉は、私の心を揺さぶる。確かに、思い出の中の通天閣はもっと低かったような気がする。そして、串カツの値段も随分と高くなった。

「この本は、ずっとここに眠っていたんです。あなたとの出会いを待っていたのかもしれませんね。」

店主は、そう言って微笑む。

新世界物語。それは、大阪という街の物語であり、私自身の物語でもある。この本は、私に大切なことを思い出させてくれた。

私は、新世界物語を胸に抱き、再び街へと繰り出す。陽光に照らされた通天閣を眺めながら、私は未来に向かって歩き始める。

この街で、まだ見ぬ物語を探して。
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