檸檬先生読んだ。
昨年の受賞作との個人的な比較。

物語
クラゲ 35点
隣人X 70点
檸檬先生 50点

文章力
クラゲ 70点
隣人X 25点
檸檬先生 55点

物語は人によって評価が分かれそう。私には自称共感覚持ちかまってちゃんの自分語りを延々聞かされてるような序盤がかなりキツかったが、若い読者なら刺さるのかもしれない。面白くて一気読み! というようなエンタメ性の高い物語ではないが、レモンサイダーみたいな酸味とシュワシュワ感はある。
文章は上手いシーンとそうでないシーンの波があるような。技術的にはけっこうボロボロな気もするし、非凡なセンスが垣間見える気もする。正直、切り貼りっぽさが強くあって、これも評価割れそう。
最初数ページの時点では酷評するつもりだったが、最後まで読むと良作だった。あと、選考委員の指摘はやっぱり的確だな、と。