「小隊」読んだ。
情勢的に気になり手に取ったけど、ロシアは一切関係なし。
とりあえず北海道に攻め込んできたのがロシア軍というだけで目的もわからず、最前線の主人公は戦うのみで、戦闘開始から最後までずっと攻められてるだけ。だから一方的に攻撃してくれればどこの国でも問題なく、どこであっても内容に影響を及ぼさない。
自衛隊で得た専門知識を駆使して肉付けしてるけどテーマが希薄だからミリオタ小説と呼ぶのがふさわしい。
おそらく本人が一番言いたかったことは最後の方の一文である、「訓練で何よりもつらいのは、演習場の外、パジェロの窓の向こうに日常があるにも拘わらず、みじめに穴蔵で眠ったり風呂に入れなかったり眠れなかったりすることだ。」これに尽きる。
軍事演習の経験を書くだけじゃダメだし、この感じからすると自衛隊ネタ方面で傑作は物にできないだろうと思う。