それから「僕」=「アキト」と「ユイ」のパートが交互に続くのですが、最終パートのみ三人称で登場人物5人に焦点を合わせて場面転換するというのは強引でした。そこまでがクライマックスに向かってボルテージが上がっていっているわけでもなく、突然出来事を引き起こして収束へと向かう。アンチクライマックスというにはラストは構成面でも内容面でもがちゃがちゃと騒がしいし、やはりヘンとしか言いようがないですね。