スカートめくりと言えば
小学四年の頃プチブームだったわ。
大抵男子が女子のスカートをめくって逃げるというたわいもないものだった。
でもデブの肉柴は女の先生のジャージ下を思い切りずり下ろしたりしてた。
たまりかねて担任の女の先生はジーンズに替えてベルトをギッチリ締めて対抗してた。
ある日肉柴は教室のドアにレンガを挟んで先生を待ち伏せ。脳震盪を起こした先生に黒のビニール袋を被せて上半身をガムテープでグルグル巻きにしてジーンズを膝まで下ろすという暴挙に出た。
教壇に押し倒すと下着まで脱がして窓から外にジーンズと一緒に投げ捨てた。
「ひいい!犯される!」
先生が仰向けのまま足をバタバタしてたら
肉柴は教卓の上から先生の上半身めがけて飛び降りたり恥骨蹴りしたり電気あんましたりやりたい放題だった。
最後は死人に口なしと言って窓から先生を落としてた。
四階だったので下が植え込みじゃなかったら死んでたろう。
さすがに心配になってみんなで様子を見てたら
落下の衝撃で破れたビニールの隙間から自力で脱出して落ちてた下着とジーンズを履き何事も無かったかのように教室に戻って来たのには驚いた。
教壇に上がると先生は一転鬼の形相になり
「お・ま・え!」
肉柴を指さした。肉柴が言い訳しようがお構いなしに
ただ人差し指で肉柴をロックオンして
肉柴が青ざめて教室から出て行くまで指さし続けた。
先生の指さしは肉柴が登校拒否になるまで続いたのだった。