「ご多分に漏れずわしも墨入れてま。背中一面に誰も真似でけん立派な彫りモンがおますねん。
墨入れたことを後悔する極道がいてまっしゃろ。わしは逆ですわな。男稼業に命を賭ける思いの証を背中に背たろうますんや。
むしろ誇りに思てま。てめえ親分に身を預け任侠の道を極めんと自分に課した証でもあるこの漢(おとこ)の心そのものをあんさんもとくと見なはれ!」
といきなり立ち上がりシルクのドレスシャツを破るかのようにはだけ、背中一面に彫ったアラレちゃんの入れ墨を見せるゴルゴ