俺は草野球では、ピッチャーを担当している。
この前、試合で投げていたら、ネット裏から熱い視線を感じた。
見てみると、オッサンがビールを飲みながら、俺のピッチングを凝視していた。
あれはきっと、どこかの球団のスカウトに違いない。
30年待ったが、ようやく俺の能力に気づいてくれたようだ。
今年の秋、49歳のプロ野球選手が誕生する。