ハフポスト日本版編集部

・オーストラリアのABCテレビは、
日本の新規感染者数が減少傾向にあることをこう表現する記事を載せた。
第二波の懸念はあるものの、緊急事態宣言が段階的に解除されつつある日本。
厳格なロックダウン(都市封鎖)などをせずにここまで至った理由について、複数の海外メディアが検証している。

ABCテレビは、公衆衛生の専門家の間で「日本は次のイタリアかニューヨークになる」と囁かれていたものの
「実際にはそうならなかった」と指摘。
当初はPCR検査数の不足から、感染者の実態が把握できないと批判されたが「死者数が爆発的に増加することはなかった」とした。

そして京都大学の本庶佑・特別教授の「ミステリーだ」という言葉を紹介したうえで、
日本人は普段から手洗いなどの習慣があることや、キスやハグなどが一般的ではないことが理由の一つではないかとした。

・ブルームバーグは
「なぜ日本はロックダウンも大量の検査もなくウイルスを撃退したのか?」とする記事を掲載。
日本の専門家への取材をもとに考察を加えている。
クルーズ船がきっかけで、コロナをどこか人ごとと捉えていた日本人の危機意識に火がついたとした。

また、「日本は他の国と違って専門家主導のアプローチができた」とする田中氏の言葉をもとに
「政治のリーダーシップが欠けていると批判されたが、それによって医師や専門家が前面に出ることができた」と評価した。

・イギリス紙「ガーディアン」
「政府批判から、国民の習慣への賞賛へ」という副題の記事を掲載している。
記事では今の日本を「世界的な反響を得た台湾や韓国などと違う、もう一つのコロナ対策のサクセス・ストーリーと言える」と表現した。

政府の対策への批判が寄せられていたことを紹介し、もともと日本人には花粉症対策などでマスクをつける習慣があったことや、
衛生観念が発達したことが感染抑制につながった可能性があるとした。

そのうえで「安倍首相は自ら国民に“3密”回避を呼びかけたが、ほとんどの賞賛は、戦いの前からウイルス対策の習慣で武装した、
国民の静かな決意に向けられている」と指摘した。

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ハフポスト日本版編集部
http://news.yahoo.co.jp/articles/c1662968ba059a2b96257b5d11eed0108477a6cf