いつものうらぶれた居酒屋で一杯やってると、何を間違えたか若い奴らが5〜6人入ってきやがった。
若い奴らがよくやる、糞しょ〜むない話をして手を叩きながら大声で笑いあうといういつものパターンが始まった。
また、帰るか辛抱するかの選択肢を迫られたなぁと思ってたら…。
いつも寡黙でお世辞にも愛想がいいとは言えない居酒屋のおやじが、若造達に向かって「ここは他人の迷惑ぐらい考える事ができる人の店なんだよ、分からないならお代はいいから帰ってくれませんか」
胸がスーっとした。
自分がよけりゃそれでいい…みたいなアホがたくさんいる。そんな中でおやじ、よく言ってくれた。
ほのかに自分の城が守られたなぁと、冷奴に箸を伸ばすゴルゴ

と満ち足りた思いで店の外に出たとたん、さっきの若者たちが近寄ってきて「おっちゃんよ、さっき店ん中で俺たちのことチラ見してたでしょ? おっちゃんが俺たちのこと店のオヤジにチクってくれたわけ? な、答えを聞かせてくれや。顔貸せや」
とどこかへ連れ去られ、後は行方知らずのゴルゴ