>>500
それは、マゼンタ色が発生する前にクリップ(飽和、つまり白色。)しちゃえという動作原理です。

実際は、このクリップ以後にも階調の情報はあるのですが、捨ててしまっています。

そのような動作をするので、その捨てられる分を見込んで、前もってアンダーに撮影するのがRTを使用する時の必須条件です。

別の表現で説明すると、RTは、カメラに設定された標準感度の撮影により取得された階調の内、100%を少し越えたあたりまで
しか取り込まないということで(中点濃度が128/255=50%に設定される条件で。以後の解説も同じ条件)、カメラの露出補正設定を
-1EVにして撮影すれば200%越えまでの階調を維持できます。

初期の頃のデジカメは、100%+0.33EV(階調/ダイナミックレンジ)が一般的な仕様だったので、RTもそれに準じている
ように思われます。

「それに準じている思われる」という根拠の一つに、ニュートラルやデフォルトの階調設定に「ハイライトを圧縮して階調を残す」という
概念がまったくないのです。何故そのようになるのか考えて見ると、元になる階調取り込み仕様が100%ちょっとなので、
階調を圧縮する余裕などなく、よって必要もないということになります。

現在のデジカメは、ダイナミックレンジ300%という仕様が多く、一般化しているように思われます。それに対し、RTのそれは
(ニュートラル、デフォルト)、初期の頃のデジカメの仕様のままの対応で、今風のカメラに追いついていないと考えます。

RTの編集例はアンダーな画像を編集したものが多く、オーバな画像を編集救済したというサンプル例はまだ見つけられません。

階調/ダイナミックレンジの取り込み範囲はソフトによって異なりますが、今のところ、LRが一番広く、RTが一番狭いという
経験をしています。