ニコン 7年ぶりに最終赤字 人員削減などで特別損失
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170511/k10010978241000.html

ニコンが11日に発表したことし3月期の決算は、売り上げが前の年度に比べて8.6%減って7488億円、最終的な損益が71億円の赤字となり、平成22年3月期以来、7年ぶりの赤字決算となりました。

これは、半導体製造装置の事業でほかのメーカーとの競争の激化で業績が悪化したほか、デジタルカメラ事業では、スマートフォンの普及で市場が縮小し販売が落ち込んだことなどから、構造改革の費用として533億円の特別損失を計上したためです。

ニコンは今回の構造改革で国内で希望退職を募り1143人を削減したほか、本社と栃木県内の3つの子会社に分かれているレンズの製造部門などを1つの会社に統合して経営の合理化を進めました。

決算会見で岡昌志副社長は「構造改革を行って赤字決算となったことに責任を感じている。なんとしてでもこの構造改革をやりきって、次のステージに向かっていきたい」と述べました。