リコー、個人向けカメラ事業が営業赤字に 「THETA」好調も
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1707/31/news083.html

リコーの個人向けカメラ事業の落ち込みが止まらない。
360度カメラ「THETA(シータ)」は好調だが、「PENTAX」ブランドなどが属する
デジタルカメラの販売台数が減少し、売上高は前年同期比45%減の43億円に。
撤退報道も出たカメラ事業の今後はどうなるのだろうか。
 
リコーは7月28日、2017年4〜6月(18年3月期第1四半期)の連結決算を発表。
売上高は4925億円(前年同期比1.0%増)、営業利益189億円(74.1%増)、
純利益107億円(2.2倍)。
柱となっているのはオフィス事業とプリンティング事業だ。
リコーは17年度を「構造改革の年」としており、
(1)コスト構造改革・スリム化、(2)業務プロセス改革による生産性の向上、
(3)事業の選別の徹底 などの施策を行っている。

全社的に改革を進め、各セグメントで営業利益の改善が見られている中、
個人向けカメラ事業が属するその他セグメントは落ち込んだ。
車載向けカメラなどの産業プロダクツ分野や、ファイナンスビジネスなどは
売り上げを伸ばしたが、デジタルカメラの減収と産業プロダクツへの投資を
行ったため、 前年同期の25億円の黒字から、2000万円の赤字に転落した。

リコーは「聖域を設けず、遠ざける事業の選別を徹底する」と発表している。
その中には「トラディショナルカメラ事業の減損」が明記されている。
カメラ事業は「遠ざける事業」として検討されていることがうかがえるが、
具体的な時期や方針については「適切なタイミングで公表予定」としている。