采配とか戦術とか以前って感じじゃないかな。ハリル監督的には。
香川とか昌子のコメントは、多少功利的にも感じられるが、これは日本人に特徴的なメンタリティーも反映している。
日本でフランス人監督と言えば、トルシエが知られているが、理論を戦術化して型に嵌め込むタイプは、フランスに限らず欧州では寧ろ少数になるのだろう。
当時のトルシエが新進気鋭の青年のような監督ぶりと、現在のハリルとでは好対照ではあるが、フランスやら欧州で一般に知将とされる人達が、育成仕様の指導を本来と考えるのも違和感がある。
ハリル流の日本サッカーに対するリスペクトは随所にあって、先ずは代表選手が良く自覚して本来の力を発揮することだろう。
選手起用上はダメ出しが多く、万事が減点主義と考えると日韓戦のようなプレーになってしまう。実際の選手評価では絶体基準に基づく加点主義であって、加点要素が余りに低い状況なのではないか。
これまでの日本代表の評価法とは異なるにしても、現在の日本代表に必要性もあって、W杯のチーム作りの準備は進められていくことになる。
ハリル監督のこだわりが何かを見極める前に、ハリル監督の指導力を、現在の日本、現体制で押し通せるかが国際的にも関心事にもなる。
その辺りを考えると、協会のハリル監督支援表明も良く理解できるのではないか。