香川にあって、大久保に足りなかったもの ドイツの名手が語る“海外成功”のカギ
https://the-ans.jp/column/17067/

成功上の条件として最も重要なのが、選手の「理解力」だという。
重要なのは相手をいかに研究するか。そして、その結果を理解できる人間こそ適応が早くなる。
そして、適応や理解が早いほど、ドイツでプレーする上で、より優秀な選手ということになります」
欧州での成功の鍵を握るのはテクニックとは別の部分。新しい環境に適応するための「理解力」だという。
「香川と長谷部はすごく適応が早かった。早い段階で文化やサッカーの違いを理解し、その実力がブンデスリーガでも高く評価されました。
一方、大久保はファンタスティックな選手だったが、残念ながら、適応がスムーズにできなかった。
彼がもう少しだけ幸運に恵まれ、適応も文化の習得も早ければ、彼はブンデスリーガで成功できたはずなんです」
香川と長谷部の2人は成功例。ブンデスリーガという環境に対する理解のスピードを早めたことが、その後のキャリアに大きなプラスとして働いたという。

川崎の大久保嘉人は才能と実力に疑いの余地はなかったという。2004年シーズンにはC大阪からスペイン1部マジョルカに移籍したが、2006年にJリーグに復帰。
2008年シーズンに再び欧州に挑戦。ドイツ1部ヴォルフスブルクで期待されたが、結果を残すことができず、09年に神戸に復帰した。