https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180411-00540640-shincho-socc
ハリル解任、背景に本田圭佑ら5人からの「直訴メール」

きっかけは“五人のサムライ”がしたためた
“斬奸状(ざんかんじょう)”だった――。

「試合後、選手たちが口々に監督への不満をぶちまけ、
ほとんど内部崩壊状態でした」

会長に直訴メール

“ハリル・チルドレン”がこの有様なら、かねてより代表入りしていた古参、
つまりFW本田圭佑やMF香川真司らは言うに及ばずだ。

 ここで昨年10月、欧州遠征を控えた直前合宿に時計の針を巻き戻してみよう。

「実は合宿中、香川が監督と言い争う“事件”が起きたのです。
部屋の外まで響き渡る激しさでした」

 と協会幹部が明かす。

「ビッグマウスの本田ならともかく、普段は温厚な香川が感情を露わにした
ことで、チーム全体に動揺が広がってしまいました」

 お約束通り、翌月の遠征で香川は代表落ちの憂き目に。だがこのとき盟友から
絶妙な“パス”が回ってきた。

「既に代表落ちしていた本田が、田嶋会長の個人アドレス宛てに連名で
“監督解任”を請うメールを送ろうと持ちかけてきたのです。
他にも乾、FW岡崎慎司、DF吉田麻也が“連判状”に名を連ねました」(同)

 主に欧州リーグで活動し、代表でも主力を担ってきた5人が、
監督任命権を持つ会長に直訴したのである。

 会見で田嶋会長は、

「選手たちの話だけで(解任を)決めたわけではない」

 と述べた。協会も、

「ハリルホジッチ監督の解任を求めるような内容のメールを選手らから受け
取った事実は一切ありません」

 と否定するのだが、彼らが解任の原動力だったことは隠しようのない事実だ。

 W杯本番まであと2カ月余。誰もが危機を喧伝するが、連判で斬奸状を出すほ
どの反骨心と団結力があるチームだ。あながち状況は悪くないかもしれない。