日本代表「ウルグアイ戦出場選手」を金田喜稔が査定

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■中島翔哉(ポルティモネンセ/→後半42分OUT)=◎

得点こそ奪えなかったが文句なしのパフォーマンス。
ウルグアイという強豪を相手にしても決して怯まなかったシュート意識の高さは、
中島のキックに対する圧倒的な技術と自信から生まれている。
大迫の得点につながった強烈な一撃も、自分の間合いでシュートコースを作っていける技術を示した場面。
たとえ相手に囲まれても、シュートコースを作るためのアウトサイドの使い方が抜群に上手い。
ボールタッチの感性とリズムが、今までの日本の選手とは一線を画しており、
足もとに置いた瞬間にドリブルでもパスでもなんでもできるから、
おそらく対峙した相手は1対1の場面で常に後手を踏んでいただろう。駆け引きにおいて相手を終始圧倒していた。

■南野拓実(ザルツブルク)=◎

ウルグアイのセンターバックを嘲笑うかのような、右足インフロントでのファーストタッチで軸足の後ろにボールを通して反転し、
シュートフェイントで一人を置き去りにして右足を一閃。
シュートは相手GKの足に当たったとはいえ、1点目につながる一連のテクニックとイメージは素晴らしかった。
試合全体を見れば、簡単にボールを失ってしまう場面や消える時間帯、
状況判断のミスによって持ちすぎてボールを取られるシーンもあったが、ウルグアイから2ゴールを奪うのは見事というほかない。

■堂安 律(フローニンゲン)=◎

所属クラブでも少し得点から離れていて、パナマ戦の終盤に途中出場した時もミスばかりと、
少しパフォーマンスを落としている印象があったが、ウルグアイを相手に持ち味を存分に発揮した。
得点シーンでは酒井とのワンツーから、狭いエリアで左足のアウトサイドで
自分の得意な位置にボールを置いてから逆サイドへシュートを決めきった。
南野の2点目を引き出した強烈なミドルシュートも見事。卓越したボールタッチ、シュート精度とも世界と張り合えるレベルだ。