U-19日本代表ブラジル遠征 地元ブラジル代表を撃破し、2018年を締めくくる

後半に入るとメンバーをほぼ変更してきたブラジルが攻勢に出ます。それでも決定機を作らせず、
集中した守備を見せチャンスを伺うと、待望の瞬間が訪れます。53分、左サイドでボールを奪い、
伊藤選手のパスをワンタッチで田川選手が絶妙にふわりとしたパスを前線に送ると、
タイミング良く抜け出した久保建英選手が相手GKとの1対1を冷静に制し、先制点を奪います。

前掛かりに攻め込んでくる相手に対し、日本は途中出場した選手たちがカウンターからチャンスを演出します。
69分、中村敬斗選手の速いクロスを中島元彦選手がダイビンヘッドで合わせますが、
シュートはゴールバーを越えてしまいます。
そして集中力を最後まで保った日本は、カウンターから中村選手が相手DFを振り切って
右サイドを突破しクロスを上げると宮代大聖選手が決めて追加点を奪います。
試合はそのまま2-0で終了し、2018年最後の最終戦を良い形で締めくくりました。

影山雅永 監督
U-19ブラジル代表との3試合を2勝1分け、特にブラジル代表に勝利することができたことは大きな成果だと思っています。
スタンダードが上がった状態で2019年を迎えることができるのは嬉しいことです。
しかし、さらに高いレベルを目指して、限られた強化の時間を使い、
選手たちと共に世界へチャレンジしたいと思います。
2018年も選手を快く送り出して頂いた所属チームの方々に感謝いたします。2019年も何卒よろしくお願い致します。

FW #11 田川亨介 選手(サガン鳥栖)
今日の試合は、自分たちがどう前線からプレスをかけてボールを奪いに行くのか考えて、
それをピッチに活かそうと試合に臨みました。結果、前半はほとんど相手にシュートまで持ち込ませる
決定機を許していませんでしたが、逆にチャンスの場面でゴールを奪うことができていなくて、
非常に課題を感じました。後半はフィジカルがあり高さがある相手に対し、
セットプレーのチャンスを相手に与えすぎたし、シュートまでかなり持って行かれていたので、
チームとして改善しないといけないと思います。
攻撃面では、流れの中から一瞬の隙を突いてゴールを奪い、耐えて、カウンターから追加点を奪えたことは良かったと思います。
来年のFIFA U-20ワールドカップポーランド2019に向けて、
個々のチームでしっかり試合に出場して、コンディション、試合感覚を良い状態に持っていけるようにしないといけないと思います。
この遠征では、南米選手の勝者のメンタリティーを日本人ももっと取り入れていかないといけないなと強く感じました。