>>156
方針って何?
まず、五輪代表監督に方針というか、明確な規準など存在しない。なにしろ、歴代監督達はACL優勝どころか、J優勝経験すらないんだから。
そして、五輪代表監督でまだ何も成し遂げてない森保をA代表監督に据えたことにも合理性や妥当性は一切ない。
ザックの失敗を経て、原・霜田体制は代表監督の選任規準を「W杯、CL、ELの何れかの大会でグループリーグ突破経験がある」人物で、年俸2億8千万(200万ユーロ強)?と定めて、 アギーレ、ハリルを選任したわけだ。
アギーレとハリルの結果や評価はともかく、選任規準は妥当だった。
登頂するために目標高度以上を踏破した経験があるガイドを選ぶ、受験をするなら合格した経験がある教師を選ぶのは当然だから。
しかし、田嶋はそれまでの規準を全廃し、「日本人」であることを理由に森保を選んだ。国籍(属性)を唯一の規準とし、能力(実績)を問わなかったんだ。
個人的に、日本代表監督を日本人に担わせたいって理想に異論はない。
しかし、その実現は規準をクリアする人間が出現するまで待つしかない。
大卒を採用条件にしていた会社が、突然幹部の縁故を理由に中卒を採用するようなことをしちゃいけないんだ。
とはいえ、欧州クラブの監督どころかUEFAコーチングディプロマを取得済みの日本人が殆ど存在しない現状で、規準をクリアする日本人の出現を待つとなると・・・。
それなら、五輪代表監督にはメダル獲得を条件に次のW杯監督を約束すればいい。その場合、まず五輪代表監督にはせめてACL優勝実績を規準にすべきだと思うが。
森保のケースなら、東京五輪でのメダル獲得を条件にカタールの次の監督を約束すればよかった。
そうすれば、Jリーグ優勝だけでACLのグループリーグすら突破したことがないという森保に関する懸念を払拭し、尚且つ約2年の期間とコーチとしてカタールW杯を経験することで万全の準備ができた。
しかし、田嶋は全て吹っ飛ばして森保にした。前任者達の実績とは雲泥の差があり、年俸は兼任に関わらず半額以下。住居費や通訳、運転手など外国人故に発生する経費を含めたら、おそらく3分の1じゃない?
そこに合理性や妥当性などありゃしない。あったのは、来年3月の会長選挙への打算だけ。
育成方針とは規準を設定する、つまり進む道と越えるべきハードルを明確に設定すること。何も成し遂げてない人間にポストを与えることじゃない。