「日本では間違いは嫌われる」元Jリーグ監督ロティーナ氏が“ミスへの意識”

スペインのバスク地方紙で日本での経験について語っている。
記事ではタイトルが「日本ではミスがひんしゅくを買う」とされ、そのメンタリティーについて触れている。

リーグの選手たちについて「技術的に非常に優れたプレーヤーはたくさんいるが競争力が弱い。
だから、彼らはヨーロッパでプレーをしたがる。中国や中東にお金を稼ぎに行くのではなく、
サッカー選手として成長するためにヨーロッパに来たいんだ。
それは、彼らの持つ強迫観念とさえ言えるだろう」と見解を述べている。

一方で、育成時代から含めて日本にあるメンタリティーについては、
疑問を呈しつつ実際の指導から受けた印象を交えて指摘している。

日本では、間違いは罰せられないが、嫌われる。だから、なんでもかんでも分析してしまう。
選手たちに1対1のメニューを求めたが、『1回パスをしないと抜けない』と言われた。
サッカーはミスのゲームなんだから、リスクを取らずに出なければ当然ミスはしないと伝えてきた。
しかし、それを理解していない。」

ミスを嫌うメンタリティーを「ある1日や、ある1回の問題ではない」と話していることから、
サッカー指導者として日本で最も苦労した部分がそこにあったようだ。