弊社では米国本社を通じまして、Sea Shepherd Conservation Societyを1993年から資金または
物資等を通じて支援しております。助成金プログラムを通じたSea Shepherdへの資金援助は、
その大半を自然環境のダメージや破壊の根本の原因に働きかけている草の根の環境保護団体の
支援に向けられる環境助成金プログラムを通じて実行されたものです。例年、環境助成金プロ
グラムを通じて世界中の400を越える非営利団体に対して資金援助を行い、1985年に同プログラ
ムを開始してから現在までに3300万ドルを超える助成を行っています。
過去においてSea Shepherdは、直接行動という戦術を採用してはいるものの、人命に対する脅
威は回避するよう注意深く行動してきました。 パタゴニアの考えでは、Sea Shepherdの今まで
の行動は“科学的調査” という名目で行われてきた“クジラの捕獲”を、日本を含む各国の捕鯨船
に中止させるという組織ミッションに対して効果を発揮してきたと捉えています。こうした捕
鯨は残酷的かつ暴力的であり、不必要なものです。Sea Shepherdに対する支援は、残された世
界中の野生生物、 特にかつての生息数から激減し、現在わずかな生息数しか残っていない生物
を保護することに活動の重点を置いている環境団体を支援するという、弊社の大局的な目的に
含まれたものでした。

パタゴニアの環境助成プログラムはSea Shepherdがこのような捕鯨を阻止するために取った行
動において見られた最近の進展を考慮します。 毎年末にはパタゴニアの厳重に監視する評価プ
ロセスを通し、環境団体を助成するか判断します。パタゴニアは、Sea Shepherdの戦術に賛同
されないお客様がいらっしゃることを認識しています。そのため、弊社はあらゆる機会におい
て、クジラをはじめとする野生生物の保護に対する情熱の結果として、いかなる関係者にも危
害が加えられたり、怪我を負う ことのないよう、Sea Shepherdをはじめとする環境団体の行動
を今後とも継続的に監視していく所存です。