>>141
厳密に言うと、片田舎で昔ながらに地域住民のためだけに染められていた生地だったら天然藍染も存在する
ただし、デニムのように工業的に大量生産されていた生地の場合、100%合成藍と考えていい
>>166
インディゴは一種類しかない
天然でも合成でも化学構造は同じ(「インジゴ」でググれば化学式がヒットする)
ただ、天然藍はインディゴ以外に鉄分やタンニン等の不純物が多く含まれる
(現代でも天然藍染製品が珍重されるのは、そこに理由がある)
有害物質とか紫がかった色とかの件は、おそらくピュアインディゴが市場に不足した時期、
あるいは製造にかかるコストや時間を節約しながら濃度があるよう見せるために
サルファー(硫化染料)で下染めした後にインディゴ染めを重ねたケースのことじゃないかな?
サルファーのみで染めたデニムも主にストアブランドで存在する
サルファーで染めた生地自体が有害なわけではないが、染色過程で出る廃液による環境汚染が大きいため、
現在では適切な処理施設を持った工場のみにしか製造が許可されないようだ
ところで、関係者の証言によるとコーンミルズでは1975年にサルファー染めを導入したという
この証言が本当なら、上で触れた「サルファーで下染めした」ケースと思われるが、
化学の知識のない人物でこの情報を「天然から合成に切り替わった時期」と勘違いする人がいるようだ
1990年代ヴィンテージブームの頃、一般層にも「天然説の嘘」はすっかり知れ渡ったわけだが、
最近になり一部で大昔のガセが復活してきているのは、ここに原因があると思う