雨後の筍のように次々と出来た古着屋 

90年代のブームの時とは異なるのは、古着のジャンルが多様化し古着の中でも人気アイテムやトレンドのサイクルが早く、
日本のみならず世界的にも注目を浴びるようになり一つのファッションジャンルとして定着したと言われている

しかし90年代の古着ブームの栄枯盛衰を目の当たりにした世代としては、
ブームが大きければ大きいほど揺り戻し反動が大きい事を知っている

本来は二束三文の物に希少性や唯一無二のエイジングという付加価値が付き
薄汚れた中古に結構ななかなかの大金を出している昨今

流行り物好きの芸能人や経済的にゆとりがある層も古着や
ヴィンテージが流行りと聞きつけてこぞって
買い漁り有り難るのはブームの終焉間近を感じさせる

90年代当時、10代20代だった若者がヴィンテージや古着に興味を失ったように、
魔法が解け今の古着の異常な状況を冷静になって俯瞰出来た時、
「こんなボロに数万、数十万っておかしくね?」
と気付くだろう

オーバーサイズやボロや過度なカジュアルがアイテムが人気になるほど、
揺り戻しが大きくなり、真逆なトレンドが来る土壌が整ってきている

若い世代も参入し古着屋も色々出来ているが残念ながら残るのは一握りだろう
どのような趨勢になるのか、古着好きと言っていた薄っぺらいヤツらがどんな掌返しをするのか生暖かく注目している