【社会】見落とされる要介護後の「性」 必要なのはプライバシー保てる「時間と空間の確保」[6/9]
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セックスレス時代が話題にされるが、性的欲求は高齢者になっても枯れるものではない。
見落とされているのは、介護が必要になった後の性の問題だ。
「セックスと超高齢社会」(NHK出版新書)の著者、坂爪真吾氏に聞いた。

もうすでに寿命が80代、90代という超高齢社会。その大半は途中で夫婦間のセックスはなくなるが、性欲は残る。
その後、性欲を満たす選択肢といえば、男性では、AV、風俗、個室ビデオ、愛人、官能小説など。
しかし、それもかなわなくなったらどうか。

「人生で要介護になる期間は平均10年弱あります。要介護になると途端に
『性欲はないもの』とされてしまい、老後の性がスッポリ抜けているのが現状。
理想としては、介護保険制度の中で性に関するケアがあってもいいと思っています」

高齢者の性的関心の背景には、老いへの「不安」や「さびしさ」などの心の問題も含まれる。
認知症があると、不安やストレスから性的問題行動が出てくる場合も少なくないという。

「要介護になっても性欲は『生きる原動力』として重要です。
ないと人とつながるのが難しくなる。それは実際の性交でなくても、異性と話をするだけでもいいのです。
性にはさまざまな関わり方があり、人と人をつなぐ大事なコミュニケーションの1つなのです」

では、介護現場で具体的にどのようなケアが考えられるのか。
高齢者の性的支援で最低限必要なのは、「プライバシーを保つことのできる時間と空間の確保」という。

「自宅や施設、病院などの場において、本人が誰にも邪魔されずに1人になれる時間と空間があれば、
安心して自慰ができます。夫婦や恋人同士の愛情表現も人目を気にせずできます。
そんな当たり前のことが制限されている高齢者が少なくないのです」
http://www.zakzak.co.jp/lif/news/170608/lif1706080002-n1.html