国内最高齢チンパンジー「ジョニー」死ぬ
推定69歳「考えられないほど長生き」

神戸市立王子動物園(同市灘区)は15日、
国内最高齢のチンパンジー「ジョニー」
(雄、推定69歳)が死んだと発表した。
同園によるとチンパンジーの平均寿命は50歳ほどといい、
「考えられないほどの長生きだった」という。

アフリカ生まれで、1955年に推定5歳で来園。
群れのリーダーとしてパトロールを欠かさない
頼りがいのある性格で、5頭の妻との間に9頭の子をもうけた。
最初の子は国内で初めて人工飼育で育ち、
5年前に51歳で死んだ雌「チェリー」。

高齢のため一昨年から寝室で療養中だったが、
昨年9月ごろから食欲が落ち、
15日早朝に死んでいるのを飼育員が確認した。
ジョニーの死により、同園のチンパンジーは
ジョニーの妻2頭、娘2頭の雌4頭となった。

職員らは敬意を込めて「ジョニーさん」と呼んでおり、
担当者は「64年間にわたって動物園の変遷を見守り続けてきた、
偉大なチンパンジーだった」としのんだ。

同園は17日から当分の間、
チンパンジー観覧通路に献花台を設置する。