クーパー靭帯は、通常の靭帯のように強い腱で骨と骨とをつなぎとめている、というわけではなく大胸筋から乳房全体を網の目状に張り巡らされる構造をしています。

例えるならば土の中で根を張る植物のようにです。

無数の細かい靭帯によって構成されているので、切れたかどうかはわかりません。

無数にあるクーパー靭帯の一本が切れたり、伸びたからと言って特に自覚症状も無いし、痛みもないようです。

ただ、そこが厄介で、自覚症状が無いということはいつ切れたか、どれくらい伸びたかがわからないということになります。

一本切れたからバストが途端に垂れ下がるということは無いのですが、一度切れた靭帯については再生・修復が効きません。

なので、一本切れたらその他の靭帯への負担が増してしまうので、その他の靭帯もどんどん切れやすくなってしまうわけです。