ワシの好きな人は、可愛らしく分け隔てなくフレンドリーな人妻。
初めて付き合った男(東大卒)と結婚し港区の億ションに住む。
ワシの手の届かない高嶺の花。

それでも社会的成功を収めた男どもは、次々に彼女を口説こうとする。
ワシは、困った顔をする彼女の横にそっと割り込む。

彼女は「いつも助けてくださりありがとうございます」と微笑む。
ワシだけに向けられたこの笑顔が見られるだけで生きててよかったと思う。