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21XX年。とわの市。とわの市は農業が盛んな街である。しかし、この街ではある問題に悩まされるようになる。それは「マナカ」と呼ばれる謎の生物による農業や漁業被害だ。


うさマナカと呼ばれるウサギは昔から存在していたものの、数十年前からはうさマナカ以外にも落花生マナカや鹿マナカ等と呼ばれる生き物が現れ、農業、漁業に深刻な被害をもたらしていた。


他の街は定期的に駆除をしている為か被害はそこまで酷くはない。しかし、とわの市は対応の遅れから被害が大きくなり、マナカの楽園と化していた…


イチゴ畑や大豆畑等はうさマナカや落花生マナカに食い荒らされ、貝や林檎等はクリオネマナカやうさマナカによってボロボロにされていた。



マナカと呼ばれる生物は「もきゅ」と鳴く。そして人間と同じ様に二足歩行をしたり、前髪や眉毛が生えている。繁殖力、食欲が強く根気よく駆除しなければ数は爆発的に増えてしまう。


マナカの一種うさマナカは最初は人間に似た仕草やウサギに似ているという理由から人気であり、ペットにする人も多かった。

しかし、繁殖力が強く、繁殖期になると臭い屁をこいたりもきゅもきゅと煩く鳴く事から人気はなくなり、捨てうさマナカが増加。畑を荒らす事から害獣扱いされるようになった。