(略)
そうそう、最後にお節介を付け加えておこう。
もしあなたが他者の都合・利害が見えないor見ない萌えオタだったとしたら、
なかなか男女交際の締結には繋がらないと思います。
もちろん自分の発情を押し付けて嫌がられたり、相手の都合を無視した親切に苛立たれたりすることは可能でしょうけど。
エロゲーと違い、実際の女性達は(もちろん)彼女達自身の都合や利害や感情を持っています。
これを把握・管制しながら双方向的に歩み寄っていくプロセスこそがまさに男女交際なわけですが、
これを難しいとか面倒くさいと仰る萌えオタさんも多いようです。
女性にも選ぶ権利がありますから、そんな身勝手で怠惰な男の願望を
一方的にかなえるアイドルになりたいと思う人はいないでしょう。
やはり彼女達にもそれなりに我があるでしょうし、自分の利害や感情も考慮してくれる男性を選びたがるに違いありません。
面倒くさがらず、嫌がらずに女の子の都合や利害もモニターしようという気持ちがあれば、
徐々にお付き合いに繋がっていくでしょうから、もし男女交際をしてみたいと思うなら、
「女の子の利害や感情」に関心を寄せ、それを読みとってみようとがんばるといいかもしれません。
それを面倒という仰る方は...ストーカーになったり支配されて嬲られる「快楽の白昼夢」をみるのは、
どうかゲームとアニメの時間だけにしてくださいね。

※なお、「君が望む永遠」という作品は、こうした双方向的ドラマを描写した数少ない作品のひとつである。
ヒロインと主人公の都合や気持ちが衝突する構図にリアリティがあったわけだが、
エロゲーオタクのかなりの者がこのリアリティを「鬱ゲー」と呼んだ。
なるほど、彼らは双方向的な衝突で「鬱」になるのか!
これじゃあ異性を所有したり異性に所有されたりは出来るけれど、双方向的な交際なんて無理だわなと、
当時の私は納得したものである。

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