そもそもあの失われた小説の矛盾した設定にのっとって説明するといろいろ間違うし
同じ意味でほかの小説にも矛盾があると言わざるを得ないと思うのだが
以下を確認しておきたい

「無印のように、岡部の主観を固定した上で世界の変容を説明するだけなら、矛盾は目につかない」
「しかし岡部の主観を二つあると仮定して(平行世界的に)β岡部視点を捨てて、SG岡部視点だとβ岡部に乗っ取られる日が来るのでは」
という仮定を置き始めるとこの物語は設定に矛盾が生じやすくなるので
そもそもその考察自体してはいけないんだ

主観を持つ岡部は、ほかの岡部を乗っ取ることはあっても乗っ取られることはない
なぜなら岡部がたくさんいる平行世界ではなく、岡部が世界を変容させているにすぎないから

ほかの誰かが世界を変容させたとしても、岡部は本当に記憶を維持できるのか?
という重大な問題があるが
デジャヴで紅莉栖がショタリンにキスをしにいった時、岡部はまゆりとの初キスの記憶の上に紅莉栖との初キスを上乗せされたが
まゆりとの初キスの記憶を喪ってはいなかった
だから「ファーストキス返せ」と紅莉栖に告げて「やだ」と断られるラストになる
SG岡部がβ岡部に乗っ取られるという仮定は実は仮定自体が成り立たない
あえていうならSG岡部に対してβの記憶を追加して差し込むだけなら可能だと思われる