>>711
いやいや、それだけじゃないんだよ
匂いの件だけなら見落としってのもあるけど、基本的に美ノ神に関しての小次郎の調査はオール足らない
橘花以外の生徒は美ノ神をほとんど知らなくて、美ノ神の情報源は橘花のみってなってるのに
小次郎はロクに美ノ神の特徴を橘花から聞き出そうとしてない、お前ポンコツ探偵だろってぐらいに

例えば写真はなくても橘花は美ノ神の顔は良く知ってるんだから、似顔絵を描いてもらえばいい
その似顔絵だって一枚だけじゃなく例えば色んなアングルや服装を変えたパターンなど何十枚も描かせればいい
写真が無いと相手の人物像が見えてこないなんて無能の言い訳
似顔絵をそれだけ描かせれば勘のいい探偵なら「あ、これは俺の知ってる法条まりなだ」とピンと来るはず
それ以外でも、美ノ神の喋り方のモノマネや良く出て来る言い回しなど徹底的に橘花から引き出せばいい
大体人間なんていうのはモノマネや言い回しでほぼ100%個人を特定できる
まして小次郎の良く知ってるまりなという人物なら尚更だ、それで気付けなければ今日中に探偵廃業でいいぐらい
あとは話題だな
橘花は美ノ神の豊富な雑談に食いついてるわけだから、美ノ神がどんなベクトルの話題を好んだかは細かく分析すべき
橘花では気付かなくても注意深い探偵なら「これは一般人ではなく刑事など特殊な職業の特徴」と見抜く事が出来るはず
食事の好みなんていうのは決定的な材料で、自炊派か買ってくる派を細かく見極めるだけで
相手が実は刑事である事ぐらいは看破できる

ま、そんな感じで小次郎は橘花という最高の美ノ神特定材料を持ちながらロクに引き出さず遊ばせてた
探偵としては三流どころが五流の無能だった、っつうことになるんだよ