>>685
でも最新話だと、悪夢にうなされるようになったり、
ジードプリミティブ(ベリアルカプセルを使う)に変身した時に軽くめまいを感じてたり、
(俺は聞き取れなかったけど)変身バンクは元々リクとベリアルの声が重なる演出だったのが
ベリアルの声の音量が上がってたりと、更に不穏な伏線ばらまかれてるんだよなあ。
多分、今は苗床オチを迎えてるフクイデ先生が何かやってるんだと思うが
(ベリアルの「悪夢を育てるがいい」発言、一度ウルトラカプセルの大半を体に入れてるなど)

【キン肉マン 完璧無量大数軍編】
2012年に突如始まった、2世ではなく無印キン肉マンの続編。
真の完璧超人たる完璧無量大数軍の襲来、それに対し正義超人だけでなく
七人の悪魔超人も復活して立ち向かう、というオールスターな展開だが、
内容的にはこれまでのような勧善懲悪ではなく、

・敗北してもそれを受け入れ、再戦を誓うリスペクト精神の正義超人
・覇道を貫くために戦い、敗者は基本的に殺害する悪魔超人
・真の強さを求めて戦い、敗れた際には自害する完璧超人

という三属性のイデオロギーの戦いという、より複雑な物語が構成されている。
全面的に正義超人ばかりが正しいとされるのではなく、
悪魔超人や完璧超人にも各々が信じる「正義」があるという趣旨であり、
正義超人としては、どうやって違う属性の相手に己の考えを理解してもらえるかもテーマの一つであった。

そして、続く「完璧超人始祖編」では、この流れを継続しつつも、
超人という存在そのものの成り立ちや、一億年以上続く完璧超人始祖達の試行錯誤、
そしてキン肉星の暗部など、より壮大な神話の領域にまで話を広げていくも、
最後の最後にキン肉マンに立ちはだかるのはこの三属性のイデオロギー問題であった。
かつてゆでたまごは、キン肉マンU世の悪魔の種子編や究極の超人タッグ編で、
「いくら陣営を鞍替えしようが、根っこの属性から逃れる事は出来ない」という
悲しい現実をテーマに掲げていたが、今回の話では一見その流れを継承しつつも、
(バッファローマン、アシュラマン、ネプチューンマンなど、正義超人に鞍替えしたと思われていた超人が
 結局本作では元の陣営に戻っているなど)
それを乗り越え、互いをリスペクトすることの素晴らしさを説くという成長を見せていた。

なお、現在連載されているサタン編(仮称)は、逆に絶対的な悪の存在として
大魔王サタンを復活させることで、逆に決してわかりあえない相手を登場させているのだが、
今後どういった展開に転んでいくのかはまだわからない。