>>244
まあ普段食べ慣れてないものに感動するってのはあるかも知れない

【目黒のさんま】 落語
とある殿様が目黒外遊の際に美味そうな匂いを嗅ぎつけ、
それが「サンマを焼いている匂い」であると知ると家来の制止を振り切って焼いたサンマを賞味
脂滴るその味にいたく感動した殿様は城に戻ってからもサンマを所望するが、
脂が多い魚は足が早く、体にも悪いとされていたことから徹底的に蒸し焼きにして脂を取り除き、
内臓も骨も除けてそぼろ状になったものを椀に盛って差し出した
そのあまりの味気無さに「どこで買ったサンマか」と家来に尋ねると「日本橋魚河岸にて求めてまいりました」
これに対し殿様が「サンマは目黒に限る」と口走るのがこの噺のサゲとなっている
不味さの理由が調理工程であることに思い至らず、さらに日本橋より海から遠い目黒のサンマを
知ったかぶって持ち上げる殿様の世間知らずぶりが笑いのポイントである
実際、江戸時代には庶民には人気だが将軍や殿様、武士にはNGな食べ物は割と多かった
主に当時の保存技術だと食当たりの可能性の高かった食材とかね