スマホゲーの「詫び石」が子供にとって害悪な仕組みである理由

スマホゲーなどで、運営が不手際をした際にガチャ等でつかえる「石」をプレイヤーに配布する「詫び石」。
しかし、この「詫び石」は子供にとって非常に有害である。その理由を本稿で解説する。

■「補償」は本来、損失を補填するもの

オンラインゲームサービスにおいて、運営側が利用者に謝罪だけでなく何らかの補償をしなければならないのは、
利用者が運営側に支払った分の対価が不手際によって正しく受け取れない時や、利用者のデータが運営側の不手際で破損したり消失した時だ。

■損失がないのに補償?

メンテナンスが長引いたりサーバー障害が発生したりで、月額料金や月額サービスのようなものに
課金している人に対して補償を提供するのは自然なことだが、実害を被っていない無課金のプレイヤーに
補償を簡単かつ頻繁に出すやり方は非常に危険だ。

■「ゆすり」一歩手前の考え方に結びつきかねない

子供の時からこの「詫び石」という謝罪方法に触れた場合、「運営がミスをしたら石(=実質的な課金アイテム)を
配るのが当然」という歪んだ考えが生まれてしまう。

極端な話、レストランで料理が出てくるのが少し遅かったから何かサービスしろと言っているようなものだ。

詫び石をたくさん配ったから神運営?
冗談を言わないで欲しい。

詫び石なんて配る必要がない安定したゲームサービスを提供し、
ユーザーの意見を真摯に受け止めてくれる運営チームの方がよほど神運営ではないのか。